ITADAKI ATLAS

惣菜

天寄せ

Tenyose

寒天液にそうめんや卵などを流し込んで固める諏訪地域の寄せもの。祝儀には紅、不祝儀には緑と色を使い分け、7年に一度の御柱祭のもてなし料理としても振る舞われてきたという。

  • 発祥: 長野県諏訪市
  • 東京から西へ約150km
長野県諏訪市

何でできているか

寒天液にそうめんや卵、くるみなどを流し込んで固める、つるんとした喉ごしの寄せものとされる。透き通った寒天の中に具材が浮かぶ見た目の美しさも持ち味とされ、祝儀には紅、不祝儀には緑と色を使い分けるという。行事や季節によって固める具や味付けを変え、食卓に彩りを添える一皿として重宝されてきたと伝わり、諏訪地域の冠婚葬祭には欠かせないものとされる。

どう作るのか

テングサなどの紅藻類を煮溶かして寒天液をつくり、そうめんや卵、くるみなどの具を器に沈めてそこへ流し入れ、冷やし固める。祝儀には食紅で紅色に、不祝儀には緑色にと、行事に合わせて色を変えるのが習わしとされる。御柱祭など人が多く集まる祭りのもてなし料理としても振る舞われてきたという。冷やして固めるだけのため、暑い時季にも仕込みやすい料理とされる。

なぜこの形になったのか

諏訪地域は冷涼な気候と安定した天候に恵まれ、寒天づくりが盛んに営まれてきたと伝わる。出稼ぎで寒天製法を学んだ人が故郷に持ち帰ったのが始まりとされ、身近な特産品を使った寄せものとして冠婚葬祭に欠かせない一品になったという。祝いと弔いで色を使い分ける知恵は、限られた材料で場にふさわしい彩りを出す工夫とみられる。

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