惣菜
やしょうま
Yashouma
米粉を練って蒸し、青のりや黒豆を混ぜて棒状にのばした団子。2月15日の涅槃会に仏壇へ供える北信・中信地域の風習で、家や寺でつくったものを子どもたちがもらい歩いたと伝わる。
- 発祥: 長野県
- 東京から北西へ約180km
何でできているか
米粉に湯を加えて耳たぶほどの硬さに練り、蒸してから青のりや黒豆、ごまを練り込んで細長い棒状にのばす。断面には花びらや分銅のような模様が浮かび、見た目の可愛らしさも持ち味とされる。切り分けたやしょうまはほんのり甘く、そのまま食べても、時間がたって固くなれば焼いたり揚げたりして砂糖醤油で食べても美味しいという。
どう作るのか
米粉と砂糖、塩を混ぜて熱湯を少量ずつ加え、耳たぶほどの硬さになるまで練る。ひとにぎりにちぎった生地を蒸し、冷水で冷ましてから再びこね、青のりや黒豆、ごまを加えて細長い棒状に形づくる。箸を押し当てて凸状にしたり、三角や花弁の形に整えたりと、家庭によって細工の仕方が違うという。仕上がった棒を薄く輪切りにして、断面の模様を楽しみながら配る。
なぜこの形になったのか
2月15日は釈迦が亡くなった涅槃会にあたり、この日に仏壇へやしょうまを供える風習が北信・中信地域に根づいてきたと伝わる。家や寺でつくったものを子どもたちがもらい歩く習わしがあり、米が貴重だった時代にも、法要の日だけは米粉の菓子を分け合う特別さがあったとみられる。細長い棒状という素朴な形は、大勢に切り分けて配るのに適した実用の形とも考えられる。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
対比
同じ長野県
- 安養寺ラーメン信州味噌のルーツとされる安養寺味噌を主役に据えた、佐久の味噌ラーメン。
- 具だくさん味噌汁大根や人参、ごぼうなど旬の根菜をたっぷり入れて煮る長野の日常の汁物。具だくさんにすることで味噌の使用量を抑えられるとされ、小麦粉の生地を落とす「すいとん」を加えて主食代わりにすることもあるという。
- ひたし豆青大豆を歯ごたえが残る程度にゆで、薄味のだし汁に浸す北信・東信地域の一品。馬の鞍のような模様をもつ「鞍掛豆」でもつくられ、数の子と合わせておせち料理にもなるという。
- 干しかぼちゃのえごま和え短冊切りにしたかぼちゃをからからになるまで天日に干し、水で戻してすったえごまで和える鬼無里地域の保存食。冬に腐りやすいかぼちゃを保存用に干す知恵から生まれ、煮物やおやきの具にも使われるという。
- ほう葉巻き熱湯でこねた米粉の生地であんを包み、朴の葉に包んで蒸す木曽地域の祝い餅。柏の木がない山あいでは代わりに朴の葉を使うようになったと伝わり、翌日の方が葉の香りが移って美味しいという。