惣菜
煮菜
Nina
塩漬けにした体菜を戻し、打ち豆と一緒に出汁と醤油や味噌で煮る新潟の家庭料理。雪で青菜がとれなくなる冬を越すための保存食から生まれたとされ、家庭ごとに味付けが異なる。
- 発祥: 新潟県
- 東京から北へ約260km
何でできているか
塩漬けにした体菜を丁寧に塩出ししてから、打ち豆や人参、ごぼう、油揚げなどとともに、だし汁と醤油や味噌でじっくりことこと煮た一品とされる。青菜特有のほろ苦さと漬物由来のほのかな酸味が、だしのうまみとやさしく溶け合い、薄く潰した打ち豆がすっと歯に染み入るほど柔らかく仕上がる、体の温まる冬の常備菜だという。
どう作るのか
塩漬けの体菜はゆでて煮あがったら火を止め、1時間ほどそのままにしてじっくりと丁寧に塩出しする。塩は抜きすぎず、ちょうどよい塩気を残すのがポイントだという。食べやすく切った体菜を油で炒めてから、だし汁と醤油や味噌でしっかり煮て、打ち豆や人参、ごぼう、油揚げを加える。家庭によって出汁の種類も異なるという。
なぜこの形になったのか
冬になると畑がすっかり雪に覆われ、青菜がまったくとれなくなるこの土地では、秋のうちに菜っ葉を塩漬けにして蓄えておくよりほかなかったと伝わる。乾物とはまた違う、塩漬けならではのやわらかな食感と旨みがじんわりと引き出され、雪に深く閉ざされた冬でも青菜を味わえる、昔ながらの暮らしの知恵が生きた一皿だという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ新潟県
- あんぼ米粉の生地であん餅や漬け菜、なすなどの具を包んで蒸す中越地域の郷土料理。小麦が育ちにくく米どころだった土地柄から、長野の「おやき」に似ながらも皮に米粉を使うのが特徴とされる。
- 越後味噌精白した丸米を使うため麹粒が味噌の中に浮いて見えることから「浮麹味噌」とも呼ばれる、新潟県の赤色辛口味噌。上越・中越・下越・佐渡それぞれで気候風土に応じた作り方の違いがあるとされる。
- ふぐの子の粕漬けゴマフグの卵巣を2年以上塩蔵したのち佐渡の酒粕で長期熟成させる珍味。ふぐ調理師免許を持つ者が処理したものだけが出回り、江戸時代から佐渡でつくられてきたと伝わる。
- ふかしなす巾着なすを半分に切って蒸し、冷やしてからし醤油や生姜醤油で食べる新潟の郷土料理。なすの生産量が全国有数の新潟で、体を冷やす夏の一品として親しまれてきたと伝わる。
- へぎそば新潟県小千谷市で、織物の糸を糊付けする海藻「布海苔」をつなぎに使い始めたそば。「へぎ」と呼ばれる木箱に一口ずつ盛り付ける。
- 冷やし汁みそ仕立てだし汁を味噌でのばし、きゅうりや青じそを刻んで加える中越地方の冷たい汁物。夏に食欲が落ちても食べやすいよう工夫された料理で、そのままでもごはんや麺にかけても食べられると伝わる。