惣菜
蛇腹大根(房切り大根)の煮物
Jabara Daikon no Nimono
大根に切れ目を入れて蛇腹状に伸ばし、冬の冷たい風で干し上げた保存食を戻して煮る料理。南阿蘇地域の冬の風物詩とされ、干すことで旨味と栄養が凝縮し、パリっとした独特の食感になるという。
- 発祥: 熊本県南阿蘇村
- 東京から西へ約860km
熊本県南阿蘇村
何でできているか
大根に蛇腹状の切れ目を入れて3倍ほどの長さに伸ばし、冬の冷たい風で干し上げた「蛇腹大根」を使う煮物となっている。天日に干すことで旨味と栄養が凝縮され、味が染みてパリっとした独特の食感が生の大根とは違う美味しさを生むという。南阿蘇地域で冬の冷たい風を利用して昔からつくられてきた干し大根とされる。噛むとパリッとした歯ごたえのあとに、凝縮した大根の甘みがじんわり広がるという。
どう作るのか
大根を横にして2〜3mm幅の輪切りのように包丁を入れるが、下側を5mmほど残して切り離さないようにする。裏返して切り目に斜めに包丁を入れると、端まで切ったところで蛇腹状に伸びる。これを竿にかけて冬の風で干し上げ、水で戻してから煮物や酢の物、みそ汁の具として調理する。戻し汁にも旨味があるため、そのまま煮汁に使うことが多いという。
なぜこの形になったのか
南阿蘇地域で、冬の冷たい風を利用した保存食として昔からつくられてきたと伝わる。干し上げることで長く保存でき、冬から春にかけての野菜の端境期を支える食材になったとみられ、お祭りや仏事、お祝いの煮物には必ず入れる習慣が今も残っているという。軒下に白い花のように連なり吊るされる様子は、南阿蘇の冬の風物詩とされている。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ熊本県
- 天草大王明治・大正期に天草で飼われた大型の肉用鶏が昭和初期に途絶えたのち、熊本県が約10年かけて復元したとされる。120〜150日齢で出荷され、日本最大級の地鶏という。
- がね揚げ拍子切りにしたさつまいもをしょうが入りの甘めの衣にくぐらせ、油で揚げた惣菜。天草の方言で「がね」はカニの意味で、揚げた形がカニの足に似ることから名付けられたという。精進料理としても使われる。
- 鯛そうめんタイの頭や中骨を煮た「あら炊き」の煮汁でそうめんを煮て食べる祝い料理。そうめんを使うのは特産地・島原の食文化の影響とされる。山都町馬見原では鯛を丸ごと姿煮にする「鯛めん」として伝わるという。
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- ぶたあえ茹でタコとなすを甘辛い麦味噌で炒め合わせた天草の家庭料理。かつて手に入りにくかった豚肉の代わりに、地元で獲れるマダコを使ったのが始まりとされ、名前だけ「豚和え」として残ったという。