揚げもの ── 揚げ物
竜田揚げ
Tatsuta-age
醤油で下味をつけた鶏肉に片栗粉をまとわせて揚げた一品。揚げ色と片栗粉の白いむらが、紅葉の名所として知られる奈良の竜田川に見立てられて名づけられたとされる、から揚げとは違う軽い食感の揚げ物である。
- 発祥: 奈良県生駒郡三郷町
- 東京から西へ約390km
奈良県生駒郡三郷町
何でできているか
醤油とみりんで下味をつけた鶏肉に片栗粉をまとわせ、からりと揚げる。から揚げより衣が薄く、片栗粉ならではのごつごつとした表面が油をまとって独特のカリッとした歯ざわりを生む。揚げた衣の赤茶色と、ところどころ覗く白い粉のむらが、紅葉が流れる川面を思わせる見た目になっており、冷めても衣が湿りにくいのも特徴とされる。
どう作るのか
鶏肉やときに魚肉を、醤油・酒・みりん・しょうが汁に30分ほど漬け込んで下味をつけ、水気を切ってから片栗粉を薄くまぶし、170度前後の油で揚げる。小麦粉ではなく片栗粉を使うことで、から揚げとは違う軽くもろい食感の衣に仕上がるとされる。二度揚げしてカリッと感を強める店もあるといい、下味をしっかり効かせるためソースなしでも食べられる点も特徴とされる。
なぜこの形になったのか
名前の由来は、揚げたときに醤油の色が赤く染まり、そこに片栗粉が白く点々と浮かぶ様子が、紅葉の名所として知られる奈良の竜田川に見立てられたためとされる。調理法そのものよりも、揚げ上がりの見た目を情景になぞらえて名づけた点に、料理を目でも味わおうとする感性が表れているといえ、季節の景色を日々の食卓に持ち込む発想が、今も献立の名前として受け継がれている。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ奈良県
- あまごの甘露煮渓流の女王とも呼ばれるアマゴを素焼きにし、ほうじ茶で煮てから醤油とみりんで甘辛く煮含める吉野郡・宇陀郡の料理。クセのない川魚とされ、古くから家庭で作られてきたおふくろの味という。
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- 半夏生餅/小麦餅/さなぶり餅夏至から十一日目の「半夏生」の頃、つぶし小麦ともち米をついて作る奈良盆地の餅。小麦の収穫と田植えが一段落する節目に作られ、田の神を送る早苗饗の行事に合わせて食べることから「さなぶり餅」とも呼ばれる。