揚げもの
みそポテト
Miso Poteto
ゆでたじゃがいもに衣をつけて揚げ、甘辛い味噌だれを絡めた秩父地方の一品。いろりで焼いたじゃがいもに味噌を塗った素朴な始まりが、2009年のB級グルメ大会優勝で全国区に。
- 発祥: 埼玉県秩父市
- 東京から北西へ約70km
埼玉県秩父市
系譜
みそポテトたらし焼き
何でできているか
ゆでて揚げたじゃがいもに甘辛い味噌だれをかけた料理とされる。ほくほくとした衣のじゃがいもの食感に、とろりとした味噌だれがよく絡み、素朴でありながら箸が止まらなくなる味わいだという。おやつにもおかずにもなる万能さも魅力だという。現在ではおやつやおつまみ、おかずとさまざまな場面で親しまれているという。揚げたてを頬張ると、湯気とともに味噌の香りがふわりと立つという。
どう作るのか
味噌に砂糖や酒を加えて味噌だれを作る。皮をむいて一口サイズに切ったじゃがいもをゆで、小麦粉と水で作った衣をつけて油で揚げる。からりと揚がったら熱々のうちに味噌だれをかけ、柚子や青のりを加えて風味を足すこともあると伝わる。衣の厚みも家庭ごとに違うという。衣は薄めにつけるとかりっと仕上がり、じゃがいもの食感が引き立つと伝わる。
なぜこの形になったのか
平地の少ない秩父地方では古くから畑作が行われ、じゃがいもが身近な食材として育まれてきたという。小ぶりないもをいろりで焼いて味噌だれをぬったのが始まりとされ、農作業の合間の小昼飯として食べられてきた素朴な一品と伝わる。今では給食や飲食店でも親しまれている。小腹が空いた時にさっと作れる手軽さも、長く親しまれてきた理由の一つだという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ埼玉県
- 酒粕味噌ラーメン上尾市の老舗酒蔵が造る酒粕を、地元の中華料理店の味噌スープに溶かし込んだ冬季限定のラーメン。酒粕のコクと風味が味噌のうまみに重なり、寒い時期に体を温めるまろやかな後味を残す。
- どじょう煮荒川や利根川の恵みを受ける埼玉東部で、田んぼで捕れたどじょうをささがきごぼうと甘辛く煮付けた一品。栄養豊富で滋養強壮によいとされ、妊婦の栄養源としても重んじられてきた。
- 行田フライ埼玉県行田市周辺に伝わる「フライ」は、揚げ物ではなく焼き物。水で溶いた小麦粉の生地にネギや豚肉をのせて鉄板で焼く、お好み焼きに似た軽食で、足袋工場で働く女工に広まったとされる。
- 東松山やきとり豚のカシラ肉を炭火で焼き、辛味噌だれを付けて食べる。
- 冷や汁すり鉢でごまと味噌をすり、きゅうりや大葉などの夏野菜と冷水を合わせたつけ汁。うどん文化が根づく埼玉ではうどんのつけ汁として重宝され、川島町では「すったて」と呼ぶ。
- いがまんじゅうあんこ入りの田舎まんじゅうを赤飯でくるんで蒸した、鴻巣市発祥とされるハレの日の菓子。栗のイガのような見た目が名の由来で、甘じょっぱさともちもちした食感が持ち味。