発酵・保存
金山寺味噌
Shizuoka Kinzanji Miso
米麹と豆麹で冬瓜やなす、生姜、しその実などの夏野菜を漬け込んで発酵させる、そのまま食べる「なめ味噌」。もとは寺で夏野菜を冬に食べるための保存食で、県内各地のほか和歌山や千葉でも食されると伝わる。
- 発祥: 静岡県
- 東京から南西へ約150km
何でできているか
金山寺味噌は、米こうじや豆こうじで冬瓜やなす、生姜、しその実などの夏野菜を漬け込んで発酵させた、そのまま食べる「なめ味噌」の一種。調味料としてではなく、副菜や酒の肴として食べられる発酵食品で、県内の西部、中部、東部、伊豆地区など各地でつくられているという。もともとは寺で夏野菜を冬に食べるための保存食だったと伝わる。
どう作るのか
小麦と大豆でつくったこうじに、なすや冬瓜、生姜、しその実などの夏野菜を漬け込んで発酵させる。できあがったものは、生野菜や豆腐にのせたり、炊きたてのご飯にのせたりして食べる。昔は各家庭で自家製の金山寺味噌をつくっていたが、現在は味噌業者がつくったものを買い求める家庭が多いという。発酵の具合によって塩気や甘みの強さが変わり、店ごとに味わいが異なるとされる。
なぜこの形になったのか
鎌倉時代に宋での修行から帰国した僧侶、心地覚心が和歌山県に伝えたのが始まりという説がある一方、真言宗の開祖・空海が唐から持ち帰ったとする説も伝わる。寺で余った夏野菜を保存し、冬にも食べられるようにする知恵から生まれたとされ、静岡県のほか和歌山県や千葉県、愛知県でも食されているという。地域によって具材の配合や味の濃さに違いがあるとも伝わる。
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ静岡県
- 安倍川もちつきたての餅に砂糖入りのきな粉をまぶす。県内を流れる安倍川にちなむ名で、東海道を旅する人に安倍川の茶屋の名物として親しまれ、『東海道中膝栗毛』にも登場したと伝わる。
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