発酵・保存
金山寺みそ
Kinzanji Miso
大豆に麦麹を合わせ、なすやしょうが、みょうがなど夏野菜を漬け込んで発酵させたおかず味噌。中国から伝わった製法という説があり、8代将軍吉宗に献上されたことで江戸にも広まったと伝わる。
- 発祥: 千葉県東金市
- 東京から東へ約60km
千葉県東金市
何でできているか
大豆に麦麹を合わせ、なすや新しょうが、みょうがなどの夏野菜を加えて仕込む、おかず味噌だという。野菜のみずみずしい食感と麹の甘み、しょうがの辛みが折り重なり、そのままでご飯のお供や酒の肴になる。夏野菜の収穫にあわせてつくられる、季節感のある味噌として東金市を中心に長く親しまれ、家庭ごとに味加減が異なる。
どう作るのか
短冊切りにしたなすとしょうがをそれぞれ塩でしんなりさせ、重石をして一晩水分を抜く。みょうがは熱湯にくぐらせてせん切りにする。麦麹と醤油、砂糖を合わせた袋に、水気を切った野菜を加えてよく混ぜ、重石をして涼しい場所に置き毎日かき混ぜる。一週間ほど寝かせると味がなじみ、香りよく食べられるようになり、涼しい季節には二週間ほど寝かせることもある。
なぜこの形になったのか
遣唐使や渡宋僧が持ち帰った製法が日本各地に伝わったという説がいくつか残っており、麦麹に夏野菜を漬け込む形は各地で共通してみられる。千葉県内では東金市を中心に受け継がれ、夏に収穫される野菜を無駄にせず保存できる知恵として、家庭ごとの味を保ちながら今も仕込まれ続けている、暮らしに根ざした味噌とされる。近隣県にも似た味噌があるという。
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ千葉県
- アリランラーメン千葉県長柄町の峠にある一軒から始まったと伝わるラーメン。朝鮮半島の伝説の峠にちなんで名づけられたといい、たっぷりの玉ねぎと豚肉の甘みが溶け込んだ醤油スープに、自家製ラー油とすりおろしニンニクでコクと辛みを重ねる。
- ばらっぱまんじゅう収穫したばかりの小麦を挽いた生地にあんを包み、サルトリイバラ(ばらっぱ)の葉を下に敷いて蒸す北総地域の饅頭。夏祭りやお盆に人が集まると材料を持ち寄ってつくられてきたと伝わる。
- いわしの卯の花漬け酢でしめた背黒イワシを、甘酢で炒ったおからと人参、しょうがとともに漬け込む保存食。おからの白さを卯の花に見立てて名がつき、型崩れや酸化を防ぐ効果もあるとされ、正月のお節や日々の常備食として親しまれてきた。
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- ゆで落花生掘りたての生の落花生をさやごと塩水でゆでる、千葉の産地ならではの季節の味。生の落花生は収穫後すぐに硬くなり出すため、掘りたてをすぐゆでないとおいしくならないという。