肉 ── 銘柄豚
とうきび豚
Toukibi Buta
道内自給率98%の飼料で育てる豚で、南空知の水田転作で作る飼料用とうもろこしを主原料とする。実は餌に、茎や葉は土づくりに使われるとされ、地域内で循環する仕組みが特徴とされる。
- 発祥: 北海道
- 東京から北へ約850km
何でできているか
北海道産のとうもろこしを主体とした飼料で育つ豚で、脂にくどさがなく軽い後味とされる。輸入穀物への依存が少ない飼料設計が、味の面でも安定感につながっていると語られる。赤身の風味も穏やかで、素材の味を邪魔しないという。脂の色も白く、輸入飼料由来の独特のにおいが出にくいと語られる。赤身の色も鮮やかで、産地の新鮮さが表れているという。
どう作るのか
道内自給率98%の飼料で育てる豚で、南空知の転作水田で栽培した子実用とうもろこしを主原料とするとされる。実は飼料に、収穫後の茎や葉はすき込んで緑肥として土づくりに使われる仕組みで、地域内で循環しているという。SPF認定農場での飼育も基準の一つとされる。南空知だけでなく周辺のJAにも取り組みが広がってきたとされる。
なぜこの形になったのか
南空知では2008年ごろから、秋まき小麦や大豆の連作障害を避けるための転作作物として子実用とうもろこしの栽培が広がったと伝わる。とうもろこしは根が深く水はけの改善にもつながるとされ、田を守るための転作が飼料として豚に還元される仕組みが、この土地ならではの循環を作っているといえる。転作が広がった背景には、同じ作物を作り続けることで畑が弱る連作障害という切実な課題があったと伝わる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ北海道
- 旭川ラーメン魚介と豚骨を合わせた醤油スープに、ラードで蓋をして冷めにくくする。厳寒の地ならではの工夫とされる。
- 旭川ホルメン旭川の二大名物、醤油ラーメンとホルモン焼きを掛け合わせたご当地グルメ。醤油だれのスープに、下処理して臭みを抜いた豚ホルモンをのせる。2010年代に旭川で考案された。
- ガタタンラーメン芦別市の郷土料理ガタタンをラーメンにした一杯。片栗粉でとろみをつけた塩味のスープに、野菜・肉・魚介など具だくさんの具を合わせ、仕上げに溶き卵を流し入れる。満州からの引き揚げ者が伝えた中華料理が土台にある。
- 美唄のとりめし鶏肉とたまねぎを米と一緒に醤油、砂糖、酒で炊き込むごはん。明治の開拓期、小作人に養鶏を勧めた農場主が、米が実った後に鶏をつぶして客をもてなしたのが始まりと伝わる美唄市中村地区の郷土料理。
- 美唄やきとりモツを中心に、内臓から皮まで一羽分を一本の串に刺す。
- びらとり和牛日高地方・平取町で育つ黒毛和種。昭和37年に島根県から導入された繁殖牛を礎とし、冬の厳しい寒さの中でじっくりと肥育され、味の濃さに定評があるという。札幌をはじめ道内で広く親しまれる銘柄になったという。