甘味
白熊
Shirokuma
削り氷に練乳をかけ、チェリーやみかん、小豆を色とりどりにのせた鹿児島発祥の氷菓。上から見た姿が白熊に似ることからこの名がついたと伝わり、夏の鹿児島を象徴する一品として親しまれている。
- 発祥: 鹿児島県鹿児島市
- 東京から南西へ約970km
鹿児島県鹿児島市
何でできているか
削った氷に練乳をかけ、チェリーやレーズン、みかん、パイン、小豆、寒天など彩り豊かなトッピングをのせた鹿児島県の氷菓子とされる。練乳の甘みが氷でほどよく薄まり、盛り付けたフルーツや小豆が食感のアクセントになって、ひと口ごとに違う味わいを楽しめる。上から見た姿が丸い顔のように見えるのも人気の理由といい、スプーンを入れるたびに氷とフルーツが織りなす違った表情に出会える。
どう作るのか
氷を削って器に盛り、加糖練乳をかけたら、食べやすく切ったフルーツと小豆を彩りよく盛り付ける。チョコレートやプリン、抹茶シロップをのせるなど、店や家庭によってアレンジもさまざまだという。トッピングの並べ方ひとつで見た目の印象が大きく変わるのも、この菓子の楽しみ方の一つになっており、氷は細かく削るほど口当たりがなめらかになり練乳ともよくなじむという。
なぜこの形になったのか
白蜜や赤蜜をかけるシンプルなかき氷に、いちごと牛乳の組み合わせからヒントを得て練乳をかけてみたところ、改良を重ねて今のさっぱりとした練乳ミルク風味に落ち着いたのがはじまりと伝わる。彩りにアンゼリカやチェリー、レーズンを外側にのせた見た目が白い熊に似ていたことから、この名がついたとされる。登場した当初は一般的なかき氷より高価な氷菓として、庶民の憧れの存在だったという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ鹿児島県
- 油ゾーメン豚肉とそうめんをだし汁ごと炒め、油と出汁を乳化させてまとわせる奄美地域の一皿。小麦を育てない奄美でそうめんが根づいた経緯は定かでないが、八月踊りなど人が集まる行事に欠かせない。
- あくまき灰汁に浸したもち米を孟宗竹の皮で包み、灰汁水で数時間煮こむ端午の節句の餅菓子。西郷隆盛も戦陣食として食べたと伝わり、灰汁のアルカリ性が雑菌の繁殖を抑え、高温多湿の鹿児島で長期保存を可能にした。
- 奄美黒糖焼酎鹿児島県の奄美群島だけで製造が許されている黒糖焼酎。サトウキビの栽培が盛んなこの島々ならではの甘い香りを持つとされ、約30の蔵元が米麹を使う酒税法上の条件を守りながら個性を競っているという。
- 豚骨野菜大きく切った骨付き豚肉とツワブキ、大根、里芋の在来種コシャマンを大鍋で煮こむ、奄美地域の大晦日に欠かせない料理。別名ウァンフィネヤッセといい、島豚を余さず食べ尽くす知恵の一皿とされる。
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- 豚味噌ゆでた豚肉を味噌や砂糖と混ぜ合わせてつくる常備菜。奄美地域では落花生やカツオ節も加える。年に一度しめる島豚を余さず食べるため、保存のきく料理として塩漬けなどとともに生まれたと伝わる。