ITADAKI ATLAS

甘味

のたもち

Notamochi

半つきにしたご飯に、すりつぶした枝豆へ砂糖と塩を加えた「のた」をのせる諏訪・上伊那地域の一品。宮城のずんだ餅に似るとされ、盆や彼岸など枝豆の実る夏の節目に各家庭でつくられてきたという。

  • 発祥: 長野県
  • 東京から西へ約150km
長野県

何でできているか

半つきにしたご飯の上に、ゆでてすりつぶした枝豆へ砂糖と塩を加えた「のた」をたっぷりとぬりつける。鮮やかなうぐいす色が目を引き、枝豆の甘い香りが口いっぱいに広がるのが持ち味とされる。米粒の食感が半分残るご飯と、なめらかな枝豆あんの対比も楽しめるという。上伊那地域では「じんだ餅」とも呼ばれ、親しまれてきたとされる。

どう作るのか

半つき(半搗き)にすりつぶしたご飯を丸めるか茶碗に盛り、ゆでた枝豆をすり鉢でよくすりつぶしたものに砂糖と塩を加えた「のた」をのせて仕上げる。甘めに仕立てる家庭もあれば、塩味を効かせる家庭もあるとされる。盛り付け方も茶碗に盛るものと丸めるものとで分かれ、家庭によって少しずつ違うつくり方が伝わっているという。

なぜこの形になったのか

枝豆は諏訪地方で「盆豆」と呼ばれ、かつては田んぼのあぜで育てられていたと伝わる。枝豆が実る夏の盛りは、盆や彼岸など先祖を供養する節目とも重なり、帰省した家族と一緒に食べる行事食として定着したとされる。宮城のずんだ餅と似た発想が離れた土地で育まれたのも、豆をすりつぶして餅にまとわせる調理が各地の農村で自然に生まれた結果とみられる。

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