甘味
草餅
Kusa Mochi
芽吹いたばかりのよもぎを練り込んだ餅。ひな節句に飾り、きな粉などをまぶして食べる風習があり、旧暦での節句を守る土地では餅草の育ち具合を待ってからつくられてきた。
- 発祥: 栃木県
- 東京から北へ約100km
何でできているか
芽吹いたばかりのよもぎをすりつぶして米粉の生地に練り込み、蒸してからきな粉をまぶした餅とされる。よもぎ特有の清々しい香りが生地に移り、ひな節句にひな飾りへ供えて娘の成長を祈る、春を告げる行事菓子として親しまれている。素朴でありながら、季節の訪れを感じさせる味わいとして、いまも各家庭で大切に受け継がれている一品とされる。
どう作るのか
よもぎの柔らかい葉を摘んで水洗いし、重曹を入れた湯でゆでてアクを抜いてから絞ってすりつぶす。米粉に熱湯を加えて耳たぶほどの柔らかさにこね、蒸してからすりこぎでつきながらよもぎを混ぜ込み、丸めて形を整える。仕上げに砂糖と塩を混ぜたきな粉をまぶして食べる。丁寧な仕込みが、味の奥行きを生み出している一品とされる。
なぜこの形になったのか
旧暦のひな節句の頃にちょうど芽吹くよもぎを使ってつくられてきたことから、ひな飾りに欠かせない供え物として定着したとされる。新暦で祝うようになるとよもぎが手に入りにくい時期もあり、和菓子店の草もちを用いることも増えたが、供えるのは必ず草もちという習わしは今も残る。手間はかかるが、家庭の味として今も大切に守られている。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ栃木県
- 揚げまき湯波の煮物生ゆばを重ねて棒状に巻き、輪切りにして油で揚げた「揚げまき湯波」を、薄味でじっくり煮た日光の郷土料理。表面が波打つ日光ゆばの技法を生かし、正月や祝いの席にも欠かせない。
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