ごはんもの ── 寿司
ひとかわすし
Hitokawa Zushi
酢飯と干ししいたけ、人参、錦糸卵などの具材を寿司桶に何段も重ねて押し固める箱寿司。一段ずつ取り分けて食べることから「ひとかわすし」と呼ばれ、一度に大人数分をつくれることから人寄せの席に伝わる。
- 発祥: 滋賀県
- 東京から西へ約330km
何でできているか
寿司桶に飯と具材を四段から五段に積み重ねて押し固めた箱寿司。数段重ねた寿司を一段ずつ取り分けて食べることから「ひとかわすし」と呼ばれると伝わる。色とりどりの具材が層になった見た目は華やかで、一度に二十人から四十人分をつくれることから、人が集まる場に重宝されてきたという豪華な一品として長く知られている。
どう作るのか
米を炊き、具材はそれぞれ切って下味をつけておく。米が炊き上がったら合わせ酢を加えて寿司飯にし、寿司桶に詰める。その上から具材を散らして手で丁寧に平らにならし、重しをする。中蓋をしてさらに飯と具材を重ね、同じ手順を四、五段繰り返してならすという、想像以上に手間のかかる根気のいる料理になっているとされている。
なぜこの形になったのか
滋賀県蒲生郡桜川村で、人を招く「人呼び」の際によくつくられていた料理と伝わり、現在は東近江市や愛荘町周辺に受け継がれている。法事や葬式の際にはちりめんじゃこを使わず、卵を湯葉に代えて精進の具にしてつくるという。甲賀市水口町には水口干瓢を使う同様の箱寿司「宇川寿司」も今なお大切に伝わっているとされている。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ滋賀県
- 赤こんにゃく煮近江八幡の名物である鉄分で赤く染めたこんにゃくを、花かつおと醤油で炒り煮にした一品。煮ても色が抜けないのが特徴で、冠婚葬祭や学校給食にも欠かせない一皿として親しまれている。
- あめのいおご飯産卵のため川を遡上する琵琶湖固有種ビワマスを丸ごと米にのせて炊き込むご飯。「あめのいお」は雨の魚の意で、身と卵をほぐして混ぜ込む食べ方が秋の大鍋料理として伝わる。
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