魚介 ── 貝・甲殻類・イカタコ
ハマグリ
Hamaguri
対になる殻としか合わないことから夫婦和合の象徴とされ、婚礼料理の吸い物に使われる二枚貝。焼きハマグリにすると殻が開いた瞬間に濃厚な出汁が溢れ、ふっくらとした身と強い旨みが楽しめる。春が旬とされる。
- 貝
系譜
ハマグリ
何でできているか
対になる殻としか合わない構造から夫婦和合の象徴とされ、婚礼料理の吸い物に使われる二枚貝。焼きハマグリにすると殻が開いた瞬間に濃厚な出汁があふれ、ふっくらとした身と強い旨みが楽しめる。江戸期の紀行文にも桑名の焼き蛤の名で登場するといわれ、東海道を行き交う旅人をもてなす名物として古くから知られてきた。潮汁にすると出汁の透明感がそのまま生き、身を煮すぎないうちに引き上げることでふっくらとした食感を保てるとされる。
どう作るのか
河口の砂泥に潜って暮らし、熊手やジョレンで掘り出す漁が伝統的とされる。近年は資源量の減少を受け、稚貝の放流や漁獲サイズの制限など資源回復の取り組みが各地で進められているといわれる。産卵前の春が身入りのよい旬とされ、夏場は産卵で体力を使い身が痩せやすいとされる。殻の厚みや模様には個体差があり、育った場所の砂質や水の動きによって形が微妙に変わるとされる。
なぜこの形になったのか
木曽三川が注ぎ込む伊勢湾の汽水域は、淡水と海水が入り混じり殻が薄く身がふっくらするとされる環境で、東海道の宿場町だった桑名では旅人をもてなす名物として焼き蛤が定着したと伝わる。対になる殻でなければぴたりと合わないという性質が、二つとして同じ組み合わせがない夫婦のあり方に重ねられ、祝いの膳にふさわしい貝として扱われてきたとされる。
食べに行く前に
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本場
- 三重県 桑名市 本場
木曽三川が注ぎ込む伊勢湾の汽水域で育ち、殻が薄く身がふっくらするとされ、江戸期から「その手は桑名の焼き蛤」の洒落で知られてきた。