麺
皿うどん
Sara Udon
ちゃんぽんと同じ具材を使い、太麺を汁がなくなるまで炒めるか、細く揚げた麺に五目あんかけをかける麺料理。1899年、ちゃんぽんを考案した中華料理店の店主が汁なしのちゃんぽんとしてつくったのが始まりとされる。
- 発祥: 長崎県長崎市
- 東京から西へ約970km
長崎県長崎市
系譜
何でできているか
太麺を使う「太麺皿うどん」と、パリパリの細麺に五目あんをかける「細麺皿うどん」の二種があり、長崎の人々はこの二つをはっきり区別して呼ぶという。どちらも豚肉やエビ、イカ、白菜、人参、しいたけなど具だくさんで、長崎独自のウスターソースと酢をかけて食すのが定番とされる。翌日まで残しておいてあえて食べるのを好む家庭もあるといい、時間が経ってしんなりした麺の食感を楽しむ人もいる。
どう作るのか
太麺皿うどんは、麺と具材を炒め合わせ、スープが残らなくなるまで水分を飛ばして仕上げる。細麺皿うどんは、油で揚げてパリパリにした麺の上に、豚肉やエビ、イカ、野菜を炒め煮た五目あんをかける。どちらも仕上げにウスターソースと酢を回しかけて食べる。盆や正月には近所の中華料理店から大皿ごと出前をとって親族に振る舞う家庭も多いという。
なぜこの形になったのか
1899年に、中華料理店の店主がちゃんぽんを汁なしで作ったのが始まりとされる。当初の皿うどんは太麺の焼きちゃんぽんで、後年広まった細麺にあんかけをかけるものとは別の系統とされ、深い器ではなく皿に盛られたことに人々が驚いたことが名称の由来と伝わっている。具だくさんで栄養があり子どもも好む味であることから、学校給食にもよく取り入れられているという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
兄弟
同じ長崎県
- アルマド食紅で色付けしたゆで卵をすり身で包んで蒸した練り物で、切り口がピンク色に縁どられるのが特徴。平戸の名物とされ、佐世保では「アリマド」、長崎では「竜眼」と呼ばれる同種の練り物があるという。
- 五島うどん長崎県新上五島町で作られる手延べうどん。遣唐使が伝えた製法が起源とされ、島の椿油を使って延ばすことでコシとつるりとした喉ごしが生まれる。
- 鼻はじききゅうりやにんじん、厚揚げ、エビなどを短冊状に切って皿に放射状に並べ、辛子酢みそをつけて食べる料理。諫早地区に伝わり、辛子が鼻をツンとはじくことが名の由来とされ、法事の精進料理とされてきたという。
- ハトシ食パンでエビとイカのすり身を挟んで揚げた長崎の郷土料理。明治時代に中国から伝わったとされ、卓袱料理の一皿から市中で親しまれる郷土食に育っていったと伝わる、開港地らしい一品である。
- ヒカド魚や鶏肉と大根、にんじんなどの野菜を細かく切って煮込み、すりおろしたさつまいもでとろみをつけた料理。長崎に滞在したポルトガル人の肉のシチューが起源とされ、名はポルトガル語の「刻む」に由来するという。
- ひきとおし自宅で飼っていた鶏をさばいてつくる壱岐の鍋料理で、コクの強い壱州豆腐とかために茹でたそうめんを加えるのが定番という。来客をもてなす奥座敷の鍋がはじまりとされ、「引き通し」が名の由来とされる。