肉 ── 地鶏
奥美濃古地鶏
Okumino Kojidori
国の天然記念物「岐阜地鶏」をもとに、県の養鶏試験所が「おいしい卵と鶏肉づくり」を掲げて開発したとされる地鶏。28日齢以降は平飼いとし、平均84日ほどかけて育てられるという。
- 発祥: 岐阜県郡上市
- 東京から西へ約250km
岐阜県郡上市
何でできているか
天然記念物の血を引く分、赤身の旨みが濃く、脂は控えめとされる。平飼いで運動量が多いため、身が締まって歯ごたえがしっかりしているという。噛むほどに天然記念物ゆずりの野趣が感じられる点も特徴とされる。けいちゃんのような鉄板焼き料理にすると、脂と赤身の香ばしさが同時に楽しめるとされる。皮は薄めで、脂の軽さと赤身の濃さの対比が楽しめるとされる。
どう作るのか
国の天然記念物「岐阜地鶏」をもとに、県の養鶏試験所が「おいしい卵と鶏肉づくり」を掲げて開発したとされる地鶏。28日齢以降は平飼いとし、平均84日ほどかけて育てられるという。卵と肉、両方の味を追求する開発方針が掲げられていたとされる。「おいしい卵と鶏肉づくり」という開発目標のもと、卵の味も同時に追求されてきたと伝わる。
なぜこの形になったのか
奥美濃は郡上市を中心とした山あいの土地とされ、鶏肉を炭火や鉄板で香ばしく焼く郷土料理が親しまれてきたという。天然記念物の血を絶やさず食用にも生かそうとした取り組みには、貴重な在来種を土地の日常食に結びつけたいという願いが読み取れる。「古地鶏」という名にも、その古さへの敬意が込められているとされる。郡上市周辺の山あいという限られた地域で守られてきたことが、この地鶏の希少価値を高めているといえる。
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ岐阜県
- 赤だつの酢ぶて里芋の赤紫色をした葉柄「赤だつ」の筋を取り、塩もみしてから合わせ酢で和える山県市の一品。石灰質のやせた土壌が芋の栽培に適した土地に伝わり、産後の体力回復を願って食べさせたとも言われている。
- 鮎なれずし秋に川を下る子持ちの落ち鮎を塩漬けし、炊きたてのご飯を腹に詰めて桶で2ヶ月ほど乳酸発酵させる岐阜市のなれずし。長良川鵜飼で獲れた鮎を使った鮎鮓は江戸期に将軍家へ献上されたと伝わるという。
- 鮎ぞうすい香ばしく素焼きにした鮎を、ほぐしながらだし汁とご飯でさっと煮た岐阜県の川魚料理。漁で傷がつき市場に出しにくくなった鮎をおいしく食べる工夫が始まりとされ、鮎料理を出す食事処で締めの一品として供されることが多いという。
- 鮒味噌素焼きにした鮒を戻した大豆と時間をかけて煮て、豆味噌とざらめで仕上げる西濃地域の川魚料理。旨味の強い豆味噌が鮒特有の臭みを和らげるとされ、身がほろほろになるまで煮込んで冬の保存食とするという。
- 鮎の塩焼鮎全体に塩をふり、ひれと尾に化粧塩をして炭火で両面を焼く岐阜県の鮎料理。1300年の歴史を持つ長良川鵜飼や、川をせき止めて魚を追い込む伝統漁法「ヤナ」で獲れた新鮮な鮎を使うのが特徴という。
- 五平餅つぶした米を串に刺し、くるみや落花生入りのたれで炙り焼く東濃・飛騨地域の一品。中山道を境に北は醤油味、南は味噌味が多いとされ、新米の収穫祝いや客をもてなす日のご馳走として供されてきたという。