肉 ── 地鶏
伊予路しゃも
Iyoji Shamo
輸入鶏肉の拡大と消費者の高品質志向を背景に、愛媛県養鶏研究所が開発したとされる高品質な肉用鶏。放し飼いに強く、120日ほどかけて育てるため歯ごたえが出るという。
- 発祥: 愛媛県松山市
- 東京から西へ約670km
愛媛県松山市
何でできているか
放し飼いに強い体質ゆえに筋肉質で、噛むとしっかりした歯ごたえが返ってくるとされる。脂は控えめで、焼いても身が締まったまま旨みを保つという。噛むほどに濃い赤身の風味が広がる点も特徴とされる。焼いても身が縮みにくく、から揚げにしても外はカリッと中はジューシーに仕上がるとされる。冷めても硬くならず、弁当や作り置きにも向くとされる。
どう作るのか
輸入鶏肉の拡大と消費者の高品質志向を背景に、愛媛県養鶏研究所が開発したとされる高品質な肉用鶏。放し飼いに強く、120日ほどかけて育てるため歯ごたえが出るという。丈夫な体質を選抜することで、放し飼いでも育てやすい系統に仕上げられたとされる。放し飼いに耐えられる丈夫さを選抜の重要な基準としたことが、この鶏の開発の出発点だったと伝わる。
なぜこの形になったのか
輸入鶏肉の増加という外圧に対抗する形で、あえて時間とコストをかけた高品質路線を選んだ経緯があるとされる。効率よりも歯ごたえと味を優先する開発方針は、量では勝てない土地が質で応えようとした結果とも読める。愛媛の温暖な気候も、放し飼いでの飼育を後押ししたとされる。輸入鶏肉との価格競争を避け、あえて品質で差別化する道を選んだ点に、この地鶏の開発思想が表れているといえる。
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ愛媛県
- ぼて茶煮出した番茶を塩をつけた茶せんで泡立て、黒豆ご飯やたけのこなどの具を入れて食べる松山の一皿。倹約令の折に藩主の女房たちが工夫したと伝わり、花まつりでふるまわれる寺の名物でもある。
- えび天殻ごとすりつぶしたジャコエビを白身魚や豆腐と練り合わせ、油で揚げる東予の練り物。塩分を抑えて豆腐の甘みとエビの香りを立たせ、殻のジャリっとした歯ざわりが持ち味とされる。
- いぎす豆腐海藻のいぎすと生の大豆粉をだし汁で煮溶かし、寒天のように冷やし固める今治の料理。ひんやりとした食感で暑い盛りの食欲をそそり、エビなどの具を入れる家と入れない家で味わいが分かれるという。
- さつま焼いてほぐした白身魚を麦味噌とすり合わせ、骨でとった出汁でのばして熱い麦飯にかける南予の一杯。ぱさつきがちな麦飯を食べやすくする漁師の工夫と伝わり、地域や家庭で使う魚が違うという。
- 鯛そうめんタイを一尾丸ごと煮て、ゆでた素麺と大皿に盛り、煮汁をかけ汁にして食べる。素麺は七夕の織女に、タイは縁起物にちなむとされ、婚礼や還暦など祝いの席で親族に振る舞われてきたという。
- 鯛めしタイを丸ごと米と炊き込む東予の型と、生の切り身を卵と醤油だれに漬けて熱いご飯にのせる南予の型がある。縁起の良い魚とされ祝いの席でも食べられ、家庭ごとにどちらの食べ方が根付くかが分かれるという。