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鍋・汁もの

夕顔のみそ汁

Yugao no Miso Shiru

ひょうたんに似た長い形の「ながゆうがお」を薄切りにし、煮干しだしと味噌で仕立てる富士北麓地域の夏の汁。かんぴょうの原料とは別種で、淡泊な味わいがとろりとした食感とともに好まれると伝わる。

  • 発祥: 山梨県
  • 東京から西へ約90km
山梨県

系譜

夕顔のみそ汁茂倉瓜の冷や汁

何でできているか

ひょうたんに似た細長い「ながゆうがお」を薄切りにし、煮干しだしと味噌でやさしく仕立てる。淡泊な味わいながら、煮るととろりとした独特の食感がじんわりと生まれるのが持ち味とされる。冬瓜に似た風味だが、より軽やかで喉をするりと通り、のどごしがよいと地元では言い伝えられている。朝方に花を開くことから名づけられた朝顔とは別の植物で、夕方に花開くのでこの名がついたという。

どう作るのか

煮干しでじっくりだしをとり、薄切りまたは角切りにした夕顔を加えて煮る。煮立ったら味噌を溶き入れて火を止めるとされ、油揚げやじゃがいもなど他の具材を一緒に合わせることもあるという。煮すぎると食感が崩れやすいため、ほどよい火加減で手早く仕上げるのが大切と昔から言われている。豚肉や鶏肉と合わせて煮たり、そぼろあんかけにするなど、汁物以外の食べ方も伝わっている。

なぜこの形になったのか

この地域で育てられる夕顔は、かんぴょうの材料となる品種とは別の細長い品種で、古くから利尿作用があるとされ、体をいたわる食材として食べられてきたと伝わる。大正時代から栽培され、その後市場向けの栽培も盛んになったとされる。暑い時期に消化にやさしい野菜を汁物にして食べる知恵が、夏の定番として根づいたとみられる。

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