惣菜
金目の煮付け
Kinme no Nitsuke
金目鯛を醤油、酒、砂糖のたれで、皮付きの生姜とともに強火で煮詰める。水揚げ日本一とされる下田港をはじめ伊豆半島の各漁港で揚がる金目鯛を使う、脂ののった一皿とされる。
- 発祥: 静岡県下田市
- 東京から南西へ約130km
静岡県下田市
何でできているか
金目の煮付けは、金目鯛の切り身や姿を醤油、酒、砂糖のたれで甘辛く煮る伊豆半島の料理。伊豆で捕れる金目鯛には地金目鯛、島キンメ、沖キンメの3種類があり、なかでも一本釣りで捕られる地金目鯛は脂ののりと味が最上級とされ、入手が難しいブランド金目鯛だという。東伊豆町の稲取漁港で揚がるものは稲取キンメと呼ばれる。
どう作るのか
ウロコやエラ、ワタを取り除いた金目鯛を3枚におろし、5〜7等分の切り身にする(頭は半分に割る)。酒、砂糖、醤油を合わせたたれを鍋で強火にかけ、金目鯛と薄切りの皮付き生姜を入れて落とし蓋をし、10分ほど煮詰める。ハレの日には切り身ではなく、丸ごと姿煮にして大皿に盛り付けるという。煮詰めすぎず、身がふっくらと仕上がるところで火を止めるのがこつとされる。
なぜこの形になったのか
伊豆半島は金目鯛の産地として知られ、下田港は金目鯛の水揚げ量が多い漁港とされる。10月から3月下旬にかけて脂がのり、最もおいしいとされる時季にあたる。刺身や煮付けが代表的な食べ方だが、近年はコロッケやバーガー、ラーメン、シューマイなど煮付けをアレンジした新しい料理も考え出され、飲食店で提供されているという。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
使われる
同じ静岡県
- 安倍川もちつきたての餅に砂糖入りのきな粉をまぶす。県内を流れる安倍川にちなむ名で、東海道を旅する人に安倍川の茶屋の名物として親しまれ、『東海道中膝栗毛』にも登場したと伝わる。
- ぼくめし蒸したウナギとささがきごぼうを煮て、炊きたてのごはんに混ぜ込む。太すぎて売り物にならなかったウナギを養鰻場の「木杭(ぼっくい)」でまかない飯にしたのが名の由来と伝わる、大井川流域の混ぜごはん。
- フジキンカ静岡県が育成した系統豚「フジロック」に、中国浙江省原産の希少品種・金華豚を掛け合わせて作出した、静岡県だけの豚。金華豚のやわらかな肉質とフジロック譲りの霜降りを併せ持つとされる。
- 藤枝朝ラーメン朝からラーメンを食べる習慣。温かい一杯と冷たい一杯をセットで頼む型がある。
- 富士宮やきそば戦後、富士宮市内の駄菓子屋やお好み焼き店で子ども向けのおやつとして広まった。コシの強い蒸し麺、ラードを搾った後の「肉かす」、いわしの削り粉「だし粉」の3点が土地の型を作っている。
- がわ生のカツオをたたき、きゅうりや梅干し、青しそとともに味噌で溶いた冷たい汁。カツオ漁に出た漁師が船上で氷水に味噌を溶くとき「ガワガワ」と音がしたことが名の由来と伝わる、夏の漁師めしだったとされる。