ITADAKI ATLAS

惣菜

いもなます

Imonamasu

千切りにしたじゃがいものでんぷんを念入りに洗い流し、油と酢でシャキシャキの食感に炒め上げる飯山市の一品。江戸時代から食べられてきたとされ、冠婚葬祭など人が集まる席にも大皿で振る舞われてきたという。

  • 発祥: 長野県飯山市
  • 東京から北西へ約170km
長野県飯山市

何でできているか

千切りにしたじゃがいもは、でんぷんが抜けるまで何度も水にさらしてから、油でさっと炒めて酢を加える。シャキシャキとした歯切れの良さが持ち味とされ、じゃがいもとは思えないほど軽い食感に仕上がるという。彩りに人参を加える家庭もあるが、法事の席では入れないなど、盛る場によって作り分けられてきたと伝わる。冷めても歯ごたえが落ちにくく、大皿に盛っても食べやすい一品という。

どう作るのか

じゃがいもを細く千切りにし、でんぷんが出なくなるまで丁寧に水にさらす。鍋に油を熱していもを入れ、炒め始めのタイミングで酢を加えると、シャキシャキの食感を保ったまま炒め上げられるという。手間のかかる下ごしらえゆえに、日々のお茶請けというより、人が集まる場でふるまう一皿として作られてきたとされる。仕上げに人参を加えて彩りを添える家庭もあるという。

なぜこの形になったのか

日本有数の豪雪地帯である北信地域は、冬になると新鮮な野菜の入手が難しかったとされる。大根や人参で作る紅白なますに対し、雪の下でも保存がきくじゃがいもを使ってなますに仕立てたのが始まりと伝わる。冠婚葬祭など人の集まる席で大皿に盛って振る舞われてきた背景から、限られた冬の食材で客をもてなす工夫が形になったとみられる。

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