惣菜
骨かじり
Hone Kajiri
猪や豚の骨付き肉を水から3時間ほどじっくり煮込み、塩だけで味付けする料理。骨の髄まで吸って楽しむことからこの名がついたとされ、猟師料理がもとになったという奥球磨地域の宴会料理。
- 発祥: 熊本県湯前町
- 東京から南西へ約900km
熊本県湯前町
何でできているか
猪や豚のあばらや背、骨盤などの骨付き肉を、水から3時間ほどじっくり煮込んで塩で味付けしただけの豪快な料理となっている。肉は骨からほろりと外れるほど柔らかく煮え、骨の髄まで吸って楽しむことから「骨かじり」と呼ばれるという。人吉・球磨地域の奥球磨と呼ばれる地域に伝わり、宴会など人が大勢集まるときに供されてきたとされる。
どう作るのか
猪や豚の骨付き肉を大鍋に入れ、水から3時間ほどじっくり煮込む。途中、丁寧にアクや脂をすくいながら、肉が骨から外れるくらいまで柔らかく煮たら、塩で味付けするだけで出来上がる。昆布やしょうがなどの香味野菜を加えたり、球磨焼酎で香りづけしたりする作り方もあるという。肉と骨からしみ出たエキスたっぷりのスープは、ラーメンや鍋の出汁にも使えるとされる。
なぜこの形になったのか
人吉・球磨地域の奥球磨と呼ばれる地域で、宴会など人が大勢集まるときに出されてきた料理と伝わる。猪狩りの猟師料理がもとになったとされ、解体処理したあとの骨に残った肉を余さず食べる工夫から生まれたとみられる。手づかみでかぶりつく食べ方も、大勢で分かち合う宴の料理という性格を映しているという。猪は狩猟の時季に、豚は季節を問わず地域の行事の際につくられてきたとされる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ熊本県
- 天草大王明治・大正期に天草で飼われた大型の肉用鶏が昭和初期に途絶えたのち、熊本県が約10年かけて復元したとされる。120〜150日齢で出荷され、日本最大級の地鶏という。
- がね揚げ拍子切りにしたさつまいもをしょうが入りの甘めの衣にくぐらせ、油で揚げた惣菜。天草の方言で「がね」はカニの意味で、揚げた形がカニの足に似ることから名付けられたという。精進料理としても使われる。
- 鯛そうめんタイの頭や中骨を煮た「あら炊き」の煮汁でそうめんを煮て食べる祝い料理。そうめんを使うのは特産地・島原の食文化の影響とされる。山都町馬見原では鯛を丸ごと姿煮にする「鯛めん」として伝わるという。
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