惣菜
ふろふき大根
Furofuki Daikon
面取りした大根をだし汁で煮て、豆味噌(赤味噌)を使った甘い練り味噌をのせる。大根の名産地として知られる愛知県らしく、豆味噌の濃厚なコクと渋みが、だしで甘みを増した大根によく合うとされる。
- 発祥: 愛知県
- 東京から西へ約270km
何でできているか
ふろふき大根は、面取りした大根をだし汁で煮て、豆味噌(赤味噌)を使った甘い練り味噌をのせて食べる料理。愛知県は木曽川がつくった扇状地の水はけの良い土壌に恵まれ、大根の生産が盛んになったとされる。豆味噌の濃厚なコクと渋みが、だしで甘みを増した大根によく合うといわれる。県内全域で家庭料理として親しまれている。
どう作るのか
3センチほどの厚さに切り、面取りした大根をだし汁で煮る。肉質が細かく煮崩れしにくい「方領大根」が適しているとされるが、「宮重大根」でも問題ないという。仕上げに、豆味噌をベースにした練り味噌をのせて食べる。味噌ダレの味わいは家庭ごとに異なり、柚子を添えて風味づけすることもあるという。大根の品種によって煮る時間も変わるとされる。
なぜこの形になったのか
愛知県には宮重大根、方領大根、守口大根という3種類の伝統野菜の大根があり、県内で大根料理が広く親しまれる土台になっているとされる。体が温まることから寒い季節によく食べられるとされ、豊明市の曹源寺では毎年11月29日に大根炊きが行われ、参拝客にふろふき大根が振る舞われると伝わる。食べると健康に過ごせるといわれている。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
使われる
対比
同じ愛知県
- ふな味噌フナを大豆とともに弱火で5時間ほど煮こんでから、豆味噌と砂糖のたれで仕上げる。木曽三川下流域の川魚料理で、12月後半から1月にとれる寒ブナが脂がのって美味とされ、骨まで柔らかくなるまで煮こむとされる。
- 五平餅炊きたてのうるち米を潰して串に刺し、味噌だれをつけて焼き上げる。中部地方の山間部発祑とされ、山仕事の安全を祈る祭りの前夜につくられてきたと伝わる、奥三河をはじめ中部山間部一帯の料理とされる。
- 箱ずし木枠に酢飯を詰め、エビやアナゴ、干ししいたけ、錦糸卵などを斜めに配置して押しかためる。皆が平等にさまざまな味を楽しめるよう具材を斜めに置くのが尾張・西三河地域の特徴とされ、祝い事でつくられてきたとされる。
- へぼ飯地蜂(クロスズメバチ)の成虫と幼虫を甘辛く煮つけ、炊きたてのごはんに混ぜ込む。信州から奥三河の山間部にかけて貴重なタンパク源とされてきたと伝わり、現在はごちそうとして客人にふるまわれるとされる。
- いがまんじゅう米粉の生地で粒あんを包み、表面に着色したもち米をつける。もち米の粒が栗の「いが」に似ることが名の由来の一説とされ、西三河地域では桃の節句にお雛様へ供える風習が伝わる。
- 味噌おでん土鍋の中央に味噌だれの壺を置き、大根や豆腐などをだしで煮てから壺の味噌につけて食べる。江戸で醤油だしの「関東煮」が広まる一方、愛知では豆味噌(八丁味噌)をつけて食べる方法が根づいたと伝わる。