ITADAKI ATLAS

甘味

てんもんどう

Tenmondou

ごぼうやれんこん、しょうがなど繊維の多い野菜を薄く切ってゆで、砂糖でじっくり煮詰めて乾燥させた保存菓子。漢方薬の天門冬を蜜漬けにした昔の薬用の食べ方が名の由来とされ、農繁期のおやつとして食べられてきた。

  • 発祥: 千葉県東金市
  • 東京から東へ約60km
千葉県東金市

何でできているか

ごぼうや人参、しょうが、れんこんなど繊維質の野菜を、砂糖でじっくり煮詰めて乾燥させた保存菓子だという。噛むとほろりとほどける食感に、素材ごとの香りと砂糖の甘みが重なる。漢方薬に由来する名を持ち、農作業の合間に食べる素朴な甘味として、長らく農家の間で世代を超えて大切に受け継がれ親しまれてきた菓子とされる。

どう作るのか

繊維の多いごぼうやれんこんは薄く切って下ゆでし、あくのあるものはゆでこぼしてから使う。水と砂糖でゆっくりと煮詰め、仕上げに砂糖をまぶして乾燥させる。大きな缶にまとめて保存しておき、必要なときに取り出して食べる。防腐剤を使わずとも長く日持ちするのが特徴で、農繁期には特に重宝されたと今も広く語り伝えられている。

なぜこの形になったのか

野菜が豊富に採れる土地で、収穫した根菜を砂糖で煮詰めて日持ちさせる知恵として広まったと伝わる。農繁期の田畑仕事の合間に手早く食べられ力になるおやつとして、保存の利くこの菓子が重宝されたとされる。漢方薬の効能にあやかった名前が、素朴な野菜菓子に受け継がれ、今も地元の味として大切に語り伝えられ続けている。

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