甘味
サーターアンダーギー
Saataa Andaagii
小麦粉と卵、砂糖の生地を油で揚げると片側が割れ、チューリップのような形に開く沖縄の揚げ菓子。中国菓子の流れを汲むとされ、祝いの行事に振る舞われる琉球菓子として県内で最も親しまれている。
- 発祥: 沖縄県
- 東京から南西へ約1560km
系譜
サーターアンダーギーカーサームーチー
何でできているか
小麦粉に卵と砂糖を合わせてこねた生地を油で揚げた、沖縄風のドーナツとされる。揚げる過程で生地の片側がぱっくりと割れ、花が咲いたような形になるのが特徴で、外はさくりと香ばしく、中はしっとりとした甘さが広がる。中国から伝わった菓子と考えられており、日持ちの良さから祝い事や儀礼の場にも欠かせない存在になっている。
どう作るのか
小麦粉に卵、砂糖を合わせてこね、丸く成形して低めの油でじっくり揚げる。揚げているうちに生地の側面が自然に割れて独特の形になる。蒸してつぶした紅芋やかぼちゃ、人参を混ぜ込んで彩りを加えることもあるという。砂糖を使わない「白アンダーギー」やさつまいもを使う「ンムクジアンダーギー」もあり、低温でじっくり揚げることで中までしっかり火が通り生焼けを防げるという。
なぜこの形になったのか
中国からの影響を受けて発展した琉球王国では、琉球菓子にも中国風と和風が入り混じり、菓子職人たちの洗練された技法が暑い沖縄の風土に合った菓子を生み出してきたと伝わる。日持ちのよい揚げ菓子や焼き菓子が多く、祝い事などの行事や儀礼には欠かせない。開口笑と呼ばれる中国菓子と似た形をしていることから、その系譜を引くものと考えられており、沖縄県内で最も親しまれている菓子の一つとされる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ沖縄県
- 足ティビチ豚足を昆布や大根とともに、骨がすっと抜けるほどやわらかくなるまで長時間煮こむ。「弱った部位と同じ部位を食べる」という以類補類の考え方から、脚に不調のある人や年配者、美容を気づかう人に好まれてきたとされる。
- 泡盛タイ米と黒麹だけを使い、米のすべてを麹にする全麹仕込みで造る沖縄の蒸留酒。黒麹由来のクエン酸のおかげで高温多湿の気候でももろみが腐敗しにくいとされ、単式蒸留機で仕上げる焼酎の仲間だという。
- 血イリチー豚の血に、豚肉やにんじん、きくらげなどを加えて炒め煮にする沖縄独特の料理。不調のある部位と同じ部位を食べて補うという以類補類の考えから貧血予防の薬効も期待され、旧正月前や法事の供え物として振る舞われてきた。
- チムシンジ豚レバーと黄色い島にんじんを煎じるように煮こむ、体調がすぐれない時のための滋養食。食事がそのまま薬になるという「クスイムン」の考え方に基づく料理で、貧血気味の時や風邪をひいた時によくつくられてきた。
- ゴーヤーチャンプルー苦味のあるゴーヤーを、しっかりとした沖縄豆腐や卵と炒め合わせる。豆腐が入ってはじめて「チャンプルー」と呼べるとされ、夏の暑さで落ちる食欲とビタミンCの摂取を同時に支える一皿として、季節を問わず食卓に上る。
- 花酒日本最西端の与那国島でのみ製造される、アルコール分60度前後の蒸留酒。原料や製法は泡盛と同じだが、度数が泡盛の上限を超えるため酒税法上は「スピリッツ」として区別されているという。