甘味
かんざらし
Kanzarashi
白玉粉でつくった小さな団子を島原の湧水で冷やし、砂糖やはちみつの蜜をかけて食べる冷たい菓子。1792年の島原大変で湧き出た地下水を生かした知恵とされ、かつては夏のもてなし用の菓子だったという。
- 発祥: 長崎県島原市
- 東京から西へ約920km
長崎県島原市
何でできているか
白玉粉で作った小さな団子を島原の湧水で冷やし、砂糖やハチミツで作った蜜をかけて食べる冷たいスイーツとなっている。上品な甘さと喉越しのよさが特徴とされるが、蜜のレシピは家庭や店ごとに異なり、味わいは千差万別という。島原の湧水そのものの冷たさと清らかさが味を支えているとされる。もちもちとした団子を噛むと、冷たい蜜がじゅわりと口に広がるという。
どう作るのか
餅米のくず米を石臼で水びきし、その沈殿物を乾燥させて白玉粉を作る。これを水で練って丸め、茹でて団子にし、島原の湧水で冷やす。砂糖やハチミツを煮溶かして作った蜜をかければ出来上がりで、蜜の配合は家庭や店によってさまざまという。団子の大きさをそろえて丸めることが、口当たりの均一さにつながるとされ、茹でたては冷水にとって締めるという。
なぜこの形になったのか
島原一帯の庶民が、年貢で納められないくず米を粉にして長期保存していたことが始まりと伝わる。1792年の島原大変による地殻変動で一帯に湧水が増えたことを生かし、団子を湧水で保存する知恵から夏の来客用のスイーツへと発展したとされる。冷たい大寒の水で粉をさらしたことが「寒ざらし」という名称の由来という。砂糖が貴重だった時代は、夏のおもてなし用の特別な菓子だったとされている。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
対比
同じ長崎県
- アルマド食紅で色付けしたゆで卵をすり身で包んで蒸した練り物で、切り口がピンク色に縁どられるのが特徴。平戸の名物とされ、佐世保では「アリマド」、長崎では「竜眼」と呼ばれる同種の練り物があるという。
- 五島うどん長崎県新上五島町で作られる手延べうどん。遣唐使が伝えた製法が起源とされ、島の椿油を使って延ばすことでコシとつるりとした喉ごしが生まれる。
- 鼻はじききゅうりやにんじん、厚揚げ、エビなどを短冊状に切って皿に放射状に並べ、辛子酢みそをつけて食べる料理。諫早地区に伝わり、辛子が鼻をツンとはじくことが名の由来とされ、法事の精進料理とされてきたという。
- ハトシ食パンでエビとイカのすり身を挟んで揚げた長崎の郷土料理。明治時代に中国から伝わったとされ、卓袱料理の一皿から市中で親しまれる郷土食に育っていったと伝わる、開港地らしい一品である。
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