甘味
かまぶく
Kamabuku
茹でてつぶしたじゃがいもに餅粉と砂糖を混ぜ、かまぼこ状に成形して蒸す菓子。魚が手に入りにくい内陸の山間部で、すり身の代わりにじゃがいもを使って考案されたと伝わる、秋田県北の口取り菓子。
- 発祥: 秋田県大館市
- 東京から北へ約520km
秋田県大館市
何でできているか
ゆでてつぶしたじゃがいもに餅粉と砂糖を混ぜ、かまぼこの形に成型して蒸し上げた秋田の菓子。魚のすり身を一切使わないのが特徴で、噛むともちもちとした食感とじゃがいもならではの素朴な甘みが広がるという。色づけした生地とじゃがいもだけの生地を重ねて巻くことで、切り口が華やかに彩られるという。もちもちしていて腹持ちがよいのも特徴だという。
どう作るのか
ゆでてつぶしたじゃがいもに餅粉、砂糖、塩を混ぜ合わせ、巻きすを使ってかまぼこ状に成型する。1時間半ほど蒸し上げてから十分に冷まし、好みの厚さに切り分けて食べる。小豆やかぼちゃ、くるみやごまなど、家庭によって好みの材料を混ぜ合わせてつくることもあるという。手間がかかるため、いまでは作り手が減ってきているという。
なぜこの形になったのか
山間部で魚が手に入りにくかった秋田の内陸では、身近なじゃがいもを使ってかまぼこに見立てた菓子をつくる工夫が生まれたと伝わる。お祝い事や祭りに欠かせない口取り菓子として、巻物料理をハレの日に用いる文化がじゃがいもという畑の食材と結びついたことが、この菓子を育てた背景と考えられる。地域によって呼び名も異なり、それぞれの由来が語り継がれているという。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
同じ秋田県
- 赤ずし(赤漬け)炊いたもち米を赤じそと酢で漬け込み、短く発酵させる秋田の郷土ずし。魚を使わない植物性のなれずしで、お盆に仏前へ供える行事食としても伝わる、酸味の穏やかな夏の一皿。
- あさづけ砕け米をすりつぶして煮た生地を砂糖と酢で味付けし、きゅうりやかぶ、季節の果物を混ぜた甘酸っぱいデザート。一般的な漬物の「浅漬け」とは別物で、田植えを終えた女性たちを癒やす夏の一品と伝わる。
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