甘味
じゅうねんぼたもち
Junen Botamochi
もち米を丸めたものに、炒って砂糖で味付けしたじゅうねん(えごま)をまぶすぼたもち。あんこやきなこで包む一般的なぼたもちと違い、「食べると十年長生きする」と言われるじゅうねんを使うのが特徴という。
- 発祥: 福島県いわき市
- 東京から北東へ約180km
福島県いわき市
系譜
じゅうねんぼたもちしんごろう
何でできているか
煎って砂糖で味付けしたえごま「じゅうねん」を、丸めたもち米にまぶした福島市・いわき市の料理とされる。あんこやきなこの代わりにじゅうねんを使うのが特徴で、香ばしい香りとぷちぷちとした独特の食感が持ち味という。十年長生きするといわれるほど栄養豊富とされ、県内では健康食としても長く親しまれてきたと伝わる。
どう作るのか
じゅうねんはフライパンで焦がさないように動かしながら軽く煎り、香りが立ったらすり鉢でしっかりとすりつぶすのが基本とされる。塩と砂糖で味を調え、もち米からはがれにくくなるまで30分ほど根気よくじっくりとすり込んでいくという。丸めたもち米にこのじゅうねんをたっぷりまぶして仕上げるのが昔ながらの定番だと伝わる。
なぜこの形になったのか
福島県は江戸時代より前からえごまの産地として広く知られ、標高の高い山間部では胡麻の栽培が難しかったことから、代わりにえごまの栽培がさかんになっていったと伝わる。収穫後に乾燥させて長く保存できるじゅうねんを、来客時のもてなしやふだんのおやつとして上手に活かす素朴な工夫からこのぼたもちが生まれたとされる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
兄弟
対比
同じ福島県
- 会津ラーメン手打ちの平打ち太麺と、澄んだ醤油スープ。会津若松市の食堂が横浜で覚えた味を持ち帰ったのがはじまりとされる、喜多方とは別に育った会津地方のもう一つの中華そば。
- 会津カレー焼きそば福島県会津若松市で広まったソース焼きそばにカレーのルーをのせる一皿。食堂「トミーフード」が焼きそばにカレーをかけて出したのが始まりとされ、安さとボリュームで若者を中心に人気を集めたと伝わる。
- 会津牛会津盆地で育つ黒毛和種の去勢・雌牛。地元産の稲わらを中心とした飼料を与えられ、盆地特有の寒暖差の大きい気候が肥育に適するとされる、福島県を代表する銘柄。首都圏での引き合いも増えているという。
- 会津地鶏平家の落人が会津に持ち込んだと伝わる系統で、絶滅寸前だったところを福島県が保護し交配・改良を重ねて作出したとされる。90〜170日ほどかけて丁寧に肥育されるという。
- ソースカツ丼(会津)とろみのある甘辛ソースをたっぷりかけた会津のソースカツ丼。由来は複数説あり定まっていないが、大正期の洋食文化を土台に、会津の日常の中で磨かれてきたとされる郷土の味である。
- 会津山塩ラーメン温泉水から作る山塩を使った塩ラーメン。まろやかな塩気が特徴。