甘味
ほたようかん
Hota Yokan
黒糖を使った蒸しパン状の菓子で、もっちりとした食感とやさしい甘みが特徴。内部に空洞ができることを徳島の方言で「ほた」と呼ぶことから名がつき、昭和初期に駄菓子屋で売られ広まったとされる。
- 発祥: 徳島県
- 東京から西へ約510km
系譜
ほたようかん阿波ういろ
何でできているか
黒糖と薄力粉、重曹、みょうばんで作る蒸しパンのようなお菓子。中に空洞ができる様子を徳島の方言で「ほた」と呼ぶことが名前の由来とされる。黒糖を使うため濃い茶色に仕上がり、もっちりとした食感とコクのある素朴な甘みが特徴。大正時代までは「松風」と呼ばれる蒸しようかんが親しまれ、昭和初期に駄菓子屋で売られるようになってから「ほたようかん」の名で広まったという。
どう作るのか
黒糖に適量の重曹を加え、甘くふっくらと仕上げるのがコツとされる。重曹を入れすぎると苦みが出やすく、逆に黒糖をしっかり溶かさないと生地にぼつぼつと黒い穴があいてしまうため、加減が難しいという。生地を型に流し込んで蒸し上げれば完成となる。精製されていない黒砂糖は安価で扱いやすく、コクのある甘さを出しやすいことから広く使われてきたとされる。
なぜこの形になったのか
ほたようかんは、農作業の合間の休憩に食べる軽食として広まったとされ、疲れた体をいたわる甘みとして重宝されてきたという。豊作を祝う際にも作られていたと伝わり、多めに仕込んで近所にお裾分けする習わしもあったとされる。黒砂糖という比較的手に入りやすい甘味料を使い、家庭で手軽に作れる蒸し菓子として根づいたことが、今も広く親しまれている理由のようだ。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ徳島県
- あめごのひらら焼き平たい石をかまどで数時間熱し、味噌で土手をつくってあめごや岩豆腐、こんにゃくを焼く祖谷地方の野外料理。平石を「ひらら」と呼ぶことが名の由来とされ、来客をもてなす料理として親しまれてきたという。
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