生食
尾の身の刺身
Onomi no Sashimi
尾びれの付け根からわずかしか取れない霜降りの鯨肉を薄く切り、刺身でいただく太地町の一皿。江戸期から続く古式捕鯨の歴史を持つ町で、骨や皮まで無駄なく食べ尽くす文化の中でも特に希少とされる部位という。
- 発祥: 和歌山県太地町
- 東京から南西へ約420km
和歌山県太地町
何でできているか
「尾の身」は、クジラの尾びれの付け根あたりからごくわずかしか取れない希少部位で、太地町で古くから珍重されてきた。細かなサシが入った霜降り肉はやわらかく、口に含むとほのかな甘みが広がる。薄切りにして刺身でいただくのが一般的で、脂の量や食感によって「脂須子」「鹿子」などと呼び分けられるほど細分化された、高級な一皿となっている。
どう作るのか
尾びれ付近から切り出した尾の身は、霜降りの入り方を見極めながら薄く削ぐように切り分ける。余分な筋を取り除き、刺身として供する。太地では鯨肉を赤肉、脂身、内臓まで部位ごとに細かく分類する食文化が根づいており、尾の身はその中でも脂と赤身の霜降り具合によって呼び名が変わるほど扱いが丁寧だという。醤油や薬味を添えてシンプルにいただくことが多い。
なぜこの形になったのか
太地町では、1606年に和田頼元が組織的な捕鯨を始めたとされ、以来「熊野の古式捕鯨」として発展してきた。1675年には網掛け突き取り法が考案され、より多くの鯨種を捕獲できるようになったと伝わる。熊野の人々はクジラの肉や内臓、骨や皮に至るまで無駄なく使い切る文化を育んできたといい、その中でもわずかしか取れない尾の身は最も高価な部位として特別に扱われてきたとされる。
食べに行く前に
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対比
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