生食
干し柿なます
Hoshigaki Namasu
千切りにしたダイコンと干し柿を、酢とゆずの搾り汁、醤油で和える。軒先に渋柿を吊るす「柿のれん」が秋の風物詩となる佐賀市大和町松梅地区で、正月のおせちに添えられるという。
- 発祥: 佐賀県佐賀市
- 東京から西へ約900km
佐賀県佐賀市
何でできているか
大根と干し柿を千切りにし、酢やゆずのしぼり汁、砂糖、薄口醤油、塩で和えたなます。生の柿を使ったり、大根の代わりにかぶを使うこともあるという。柿づくりの盛んな山あいの土地で親しまれてきたとされる。もっちりとした独特の食感が魅力だという。樹齢の長い柿の木からとれる希少な品種もあるという。渋抜きの手間をかけた希少な柿も知られているという。
どう作るのか
大根と干し柿を千切りにする。酢、ゆずのしぼり汁、砂糖、薄口醤油、塩を合わせ、千切りにした大根と干し柿を和える。ゆずの皮の千切りを加えることもあるという。冷凍保存もできることから近年は通年出回っているそうだ。柿の甘みと酸味のバランスが決め手とされる。ゆずの皮の千切りを添えると香りが引き立つとされる。冷凍保存によって通年味わえるようになったそうだ。
なぜこの形になったのか
寒暖差の大きい山あいの土地が干し柿づくりに適しているとされ、軒先に吊るされた干し柿が秋の風物詩になっていると伝わる。干し柿の産地では、正月のなますにこの干し柿を使うのが欠かせない習わしだという。約300年前から続く風景だとも語られている。脊振山系や天山山系のふもとでよく見られる光景だという。軒先に吊るされた干し柿の景色が秋を告げるという。
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ佐賀県
- あらの姿煮10kgほどにもなるアラ(クエ)を丸ごと大鍋で1日がかりで煮込む。唐津くんちで留守を守る女性たちが客をもてなす「くんち料理」の目玉とされ、戦後、見栄えを競って始まったと伝わる。
- ふなんこぐい昆布で巻いたフナをダイコンなどと大鍋でじっくり煮込み、姿のまま骨まで柔らかく仕上げる。有明海の漁が乏しい冬のたんぱく源として重宝され、鹿島市では恵比寿様への正月の供え物にもなるという。
- ふつもちつきたての餅にゆでたよもぎを練り込み、あんこを包む。全国で桃の節句に菱餅を供えるのに対し、佐賀ではこの「ふつ餅」を供える地域があり、春の訪れを告げるおやつでもあるという。
- 呉豆腐のごま醤油かけ豆乳に葛やでんぷんを加えて固める、有田町に伝わる独特の豆腐。にがりで固める通常の豆腐よりも柔らかくつやがあり、ごま醤油をかけて副菜に、黒蜜やきな粉でスイーツにもなるという。
- いかのかけ和えイカと大根、人参をすりごま入りの酢味噌で和える。魚介とダイコンを合わせるこの手の料理は各地にあるが、佐賀では「かけ和え」と呼び、秋祭りには脂ののったサバを使うこともあるという。
- 伊万里牛佐賀県伊万里市のJA管内で肥育される黒毛和種。佐賀牛と同じ但馬牛の血統をルーツに持つが、平成19年のJAさが発足で組織が分かれ、別の銘柄として残ったと伝わる。枝肉格付けとBMS値の基準を満たす必要があるという。