酒 ── 日本酒
純米吟醸酒
Junmai Ginjo-shu
精米歩合60%以下まで磨いた米だけで、醸造アルコールを加えずに造る清酒。吟醸造りと呼ばれる低温でゆっくり発酵させる仕込みにより、果物のような香りが立ちながらも、米の旨みは純米酒に近く残るとされる。
何でできているか
米・米麹・水のみで、精米歩合60%以下まで磨いた米を使う。表層のたんぱく質や脂肪分を削り落とすことで雑味の元が減り、吟醸造り特有のリンゴや洋梨を思わせる香りが立ちやすくなるという。純米酒の米の旨みと、吟醸酒の華やかな香りの両方を狙った、比較的新しい区分とされる。冷やして小さな杯で香りを確かめながら飲む楽しみ方に向くという。
どう作るのか
「吟醸造り」と呼ばれる、通常より低温で長い時間をかけてもろみを発酵させる技法を用いる。低温でゆっくり発酵させることで、酵母が作る香り成分が飛ばずに酒の中に残りやすいとされ、雑味を抑えた澄んだ味わいに仕上がるという。麹米も高い精白度で仕込まれ、雑味の元をあらかじめ減らす工夫がなされるとされ、仕込みには通常より長い日数がかかるという。
なぜこの形になったのか
1989年の特定名称の整理で、精米歩合60%以下・醸造アルコール無添加という基準が定められたと伝わる。醸造アルコールを加える吟醸酒に対し、米だけで同じ香りの高さを出そうとした区分として設けられたとされ、以後、香りと米の旨みを両立させる酒として、贈答や特別な席でも選ばれるようになったという。純米酒の系統の中では比較的新しい顔にあたるとされ、燗にはあまり向かないという見方もある。