肉 ── 地鶏
大和肉鶏
Yamato Nikudori
戦前に京阪神で評判だった「大和かしわ」の味を復活させようと、奈良県畜産試験場が大型軍鶏・名古屋種・ニューハンプシャーの3種交配で作出したとされる。120〜140日ほどかけて育てられるという。
- 発祥: 奈良県奈良市
- 東京から西へ約380km
奈良県奈良市
系譜
大和肉鶏
何でできているか
三種交配らしいコクの深さがあり、脂と赤身のバランスが取れているとされる。戦前の味の再現を目指しただけあって、昔ながらの濃い鶏の風味を持つという。噛むほどに三つの系統の持ち味が重なって感じられるとされる。すき焼きや親子丼にしても昔ながらの濃い鶏の風味を楽しめるとされる。冷めても硬くなりにくく、昔ながらの味わいを保つとされる。
どう作るのか
戦前に京阪神で評判だった「大和かしわ」の味を復活させようと、奈良県畜産試験場が大型軍鶏・名古屋種・ニューハンプシャーの3種交配で作出したとされる。120〜140日ほどかけて育てられるという。味の再現には、複数の系統を組み合わせる地道な試行錯誤が重ねられたとされる。3種の交配比率を調整しながら、戦前の味に近づけるための試行錯誤が繰り返されたと伝わる。
なぜこの形になったのか
大和は古くから都が置かれた土地で、京阪神という大消費地に近く、戦前から鶏肉の評判が伝わっていたとされる。一度は廃れた評判の味をあえて復活させようとした試みには、失われた食文化への土地の愛着が読み取れる。古都としての誇りが、この鶏の復活劇の背景にあるとされる。大和かしわという名は今も奈良の郷土料理の呼び名として使われており、この地鶏がその記憶をつないでいるといえる。
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
使う
同じ奈良県
- あまごの甘露煮渓流の女王とも呼ばれるアマゴを素焼きにし、ほうじ茶で煮てから醤油とみりんで甘辛く煮含める吉野郡・宇陀郡の料理。クセのない川魚とされ、古くから家庭で作られてきたおふくろの味という。
- 鮎寿司吉野川流域で作られる、アユを姿のまま酢飯にのせて押した寿司。川の石の藻を食べて育つアユは「香魚」と呼ばれ、歌舞伎の演目に登場する鮨屋が奈良に実在したことから知られるようになったとされる。
- でんがら餡を包んだ餅を朴の葉でくるんで蒸す東吉野村・川上村の菓子。男の子の立身出世や無事な成長を願う端午の節句に作られ、一本の枝から出た葉ひとつひとつに餅を包むため、房のような形になるという。
- エイの煮こごり赤エイを醤油と砂糖で甘辛く煮つけた奈良の料理。ゼラチン質が煮汁に溶け出し、冷めるとゼリー状に固まることから「煮こごり」と呼ばれる。春日大社若宮のおん祭では、のっぺいと共に食べられてきたとされる。
- 半夏生餅/小麦餅/さなぶり餅夏至から十一日目の「半夏生」の頃、つぶし小麦ともち米をついて作る奈良盆地の餅。小麦の収穫と田植えが一段落する節目に作られ、田の神を送る早苗饗の行事に合わせて食べることから「さなぶり餅」とも呼ばれる。