肉 ── 地鶏
川俣シャモ
Kawamata Shamo
絹問屋が栄えた福島県川俣で闘鶏用に親しまれてきたシャモを、食用としておいしく育てる研究を重ねて生まれたとされる。地理的表示(GI)にも登録されている福島の銘柄鶏。
- 発祥: 福島県川俣町
- 東京から北へ約230km
福島県川俣町
系譜
何でできているか
しっかりとした歯ごたえと、噛むほどに広がる旨みの濃さを兼ね備えるとされる。脂肪は控えめで、たたきや鍋にしても肉の輪郭がぼやけない強さを持つという。皮目を炙ると香ばしさが一段と際立つとされる。たたきにすると赤身本来の風味が際立ち、鍋にすれば煮込むほど出汁にコクが移っていくとされる。刺身にしても甘みを感じられるほど、雑味の少ない味わいとされる。
どう作るのか
絹問屋が栄えた福島県川俣で闘鶏用に親しまれてきたシャモを、食用としておいしく育てる研究を重ねて生まれたとされる。地理的表示(GI)にも登録され、品質基準に沿った飼育が行われているという。長年の試行錯誤の末に確立された飼育法が、今の品質を支えているとされる。GI登録にあたっては、飼料や飼育期間などの基準が細かく定められ、生産者間で品質を揃える取り組みが続けられているという。
なぜこの形になったのか
川俣はかつて絹織物で栄え、商人たちが娯楽として闘鶏を楽しんだ土地と伝わる。絹産業が支えた豊かさが趣味としての闘鶏文化を育み、その鳥を惜しんで食用に転じさせた経緯が、この地鶏の由来として語られている。GI登録という形での品質保証も、絹の町としての誇りの延長線上にあるといえる。川俣シャモの名は、絹の町として栄えた歴史と、闘鶏文化を惜しんで食用に転じさせた経緯の両方を今に伝えている。
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
兄弟
同じ福島県
- 会津ラーメン手打ちの平打ち太麺と、澄んだ醤油スープ。会津若松市の食堂が横浜で覚えた味を持ち帰ったのがはじまりとされる、喜多方とは別に育った会津地方のもう一つの中華そば。
- 会津カレー焼きそば福島県会津若松市で広まったソース焼きそばにカレーのルーをのせる一皿。食堂「トミーフード」が焼きそばにカレーをかけて出したのが始まりとされ、安さとボリュームで若者を中心に人気を集めたと伝わる。
- 会津牛会津盆地で育つ黒毛和種の去勢・雌牛。地元産の稲わらを中心とした飼料を与えられ、盆地特有の寒暖差の大きい気候が肥育に適するとされる、福島県を代表する銘柄。首都圏での引き合いも増えているという。
- 会津地鶏平家の落人が会津に持ち込んだと伝わる系統で、絶滅寸前だったところを福島県が保護し交配・改良を重ねて作出したとされる。90〜170日ほどかけて丁寧に肥育されるという。
- ソースカツ丼(会津)とろみのある甘辛ソースをたっぷりかけた会津のソースカツ丼。由来は複数説あり定まっていないが、大正期の洋食文化を土台に、会津の日常の中で磨かれてきたとされる郷土の味である。
- 会津山塩ラーメン温泉水から作る山塩を使った塩ラーメン。まろやかな塩気が特徴。