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惣菜 ── ご飯のお供

納豆

Natto

蒸した大豆を納豆菌で発酵させた保存食で、糸引きの粘りと独特の香りが特徴とされる。関東以北で古くから親しまれ、水戸や仙台など複数の産地がそれぞれの型を伝えている。

系譜

何でできているか

蒸した大豆を納豆菌で発酵させたものが納豆である。箸でかき混ぜるとねばねばとした糸を引き、豆本来の甘みに発酵由来の独特の香りが重なる。粒の大きさは大粒から小粒までさまざまで、産地や品種によって好まれる粒の大きさに違いがあるとされる。経木や藁づとに包んだもの、干して乾燥させた干し納豆など、地域によって見た目や食感の異なる型が伝わっているのも特徴という。

どう作るのか

蒸した大豆に納豆菌を散布して容器に詰め、温度と湿度を管理した室でじっくり発酵させたのち、冷却・熟成させて仕上げる。工程自体は単純だが、発酵から熟成までの温度管理が出来を大きく左右するとされる。藁づとに包んで発酵させる昔ながらの製法も一部で受け継がれている。切り干し大根を混ぜて塩漬けにするそぼろ納豆のように、地域ごとに保存性を高めた食べ方も伝わっているという。

なぜこの形になったのか

雪深い米作地帯で藁と煮豆が出会ったことがきっかけと考えられており、魚や野菜が乏しい時期のたんぱく源として関東以北で広く食べられてきたと伝わる。水戸では小粒の早生大豆が醤油や味噌の加工に向かず納豆に回されたとされ、明治期の鉄道開通で駅売り土産となって産地として知られるようになったという。西日本では魚介が手に入りやすかったことなどから食べる習慣が根づかなかったとも考えられている。

食べに行く前に

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この土地の食材と料理

本場

  • 茨城県 水戸市 本場

    早生大豆は粒が小さく醤油・味噌の加工には向かなかったため納豆に回されたとされ、1889年の鉄道開通で駅売り土産となったことが産地として広まる契機になったという。

  • 宮城県 仙台市 本場

    宮城県は大豆作付面積が北海道に次ぐ全国2位とされ、1920年に仙台で純粋培養した納豆菌による近代的な製法が確立されたことから、大豆生産と製法両面で産地として知られてきたという。

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