甘味
かんころ餅
Kankoro Mochi
薄くスライスして天日干ししたさつまいも「かんころ」を、もち米と合わせてつきあげた餅。高価なもち米を節約しながら家族全員が食べられる冬の保存食として、五島地方の各家庭でつくられてきたという。
- 発祥: 長崎県
- 東京から西へ約1060km
何でできているか
さつま芋を薄くスライスして天日干しした「かんころ」を、餅米に混ぜてついた棒状の餅となっている。素朴なさつま芋の甘みが持ち味で、近年は砂糖を加えて甘みを増したものや、むらさき芋やよもぎを練り込んだものもあるという。焼いた表面の香ばしさと、中のもっちりとした食感の対比も楽しめるとされ、噛むたびにさつま芋の繊維の食感が残る。
どう作るのか
さつま芋を薄くスライスし、天日で干して「かんころ」を作る。これを餅米と合わせてつきあげ、棒状に成形する。食べるときは切って焼くのが基本で、焼いたものにバターをのせたり、天ぷらにしたりと食べ方は幅広い。よもぎやむらさき芋を練り込むなど、見た目と味の両方に工夫を加えた商品も増えているという。つき加減が固すぎても柔らかすぎても風味が変わるため、火加減の見極めが要となる。
なぜこの形になったのか
五島地方では、冬の保存食として各家庭でつくられてきたのが始まりとされる。高価な餅米を減らしても家族全員が十分な量を食べられるよう「かんころ」を混ぜたと伝わり、江戸時代に迫害を逃れて五島に渡ったキリシタンが食料確保のために作りはじめたという話も残っている。乾燥させたさつま芋を保存し、必要なときに餅として仕立て直す知恵が、この菓子の形に残っているとみられる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ長崎県
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