ITADAKI ATLAS

茶・飲料 ── 日本茶

かぶせ茶

Kabusecha

摘み取り前の約1週間、茶畑にわらや寒冷紗を直接かぶせて遮光する、玉露と煎茶の中間にあたる茶。玉露ほど長く覆わないため、玉露の旨みと煎茶の爽やかな渋みを併せ持つ味わいになるとされる。

  • 緑茶

何でできているか

摘み取り前の7日程度、わらや寒冷紗を茶畑に直接かぶせて日光を遮って育てた新芽を使う。玉露のように棚を組んで覆うのではなく茶樹に直接かぶせる簡易な被覆で、期間も玉露の20日程度より短いとされる。玉露の覆い香と旨みをいくらか持ちながら、煎茶に近い爽やかな渋みも残るという中間的な味わいになるという。水色は玉露ほど淡くなく煎茶ほど濃くもない中間の緑色になりやすく、渋みと旨みの両方をほどよく感じられる味わいとされる。

どう作るのか

短期間の被覆栽培のあと、蒸して発酵を止め、煎茶と同じ工程で揉んで乾かす。被覆期間の長さで玉露寄りにも煎茶寄りにも仕上がるとされ、淹れる湯の温度によって甘みと渋みの出方が変わり、ぬるめの湯では甘みが、熱い湯では渋みが引き立つといわれる。被覆に使う寒冷紗の色や厚みでも遮光の度合いが変わるとされ、淹れる際は70度前後の湯を目安にすると甘みが出やすいという。

なぜこの形になったのか

玉露のような本格的な覆下栽培は棚を組む手間と時間がかかるとされ、より手軽に旨みのある茶を作る工夫として、茶樹に直接覆いをかける簡易な被覆法が広まったと伝わる。玉露と煎茶それぞれの良さを手頃な手間で両立させる茶として位置づけられているという。三重県の北勢地域のように、大きな山を持たず平野に近い土地でも導入しやすい被覆法だったことが、産地を広げた一因とされる。

食べに行く前に

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