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茶・飲料 ── 日本茶

深蒸し煎茶

Fukamushi Sencha

煎茶よりも長く蒸すことで茶葉が細かく崩れ、渋みを抑えたまろやかで濃い緑色の茶になるとされる製法。茶葉が小さいぶん湯に溶け出しやすく、とろりとした口当たりになるという。

  • 緑茶

系譜

深蒸し煎茶

何でできているか

原料は煎茶と同じチャノキの新芽だが、蒸す時間を通常の2〜3倍程度に延ばして仕上げる。長く蒸すことで葉の組織が壊れやすくなり、茶葉は細かい粉状に近づくとされる。この細かさゆえに湯に溶け出す成分が多く、渋みを抑えたまろやかな旨みと、濃い緑色の水色になりやすいという。茶殻も細かくなるため、湯に注ぐとやや粉っぽい沈殿が見えることがあり、これが深蒸しの目印ともいわれる。

どう作るのか

生葉を蒸す工程だけを煎茶より長く取り、その後の揉み・乾燥は通常の煎茶と同じ工程をたどる。蒸し時間が長いぶん茶葉が柔らかくなり、仕上げの揉み工程で葉が砕けやすくなるとされ、茶殻も普通の煎茶より細かくなるという。淹れる際は茶葉が沈みやすく、短い蒸らし時間でも味が出やすいとされる。蒸し時間はおよそ60〜120秒が目安とされ、煎茶の倍以上をかけることで葉の組織を崩すという。淹れる際は湯温をやや低めの70度前後にすると、粉っぽさによる過度な渋みを抑えやすいとされる。

なぜこの形になったのか

日照の強い平坦地で育つ茶葉は葉肉が厚く渋みが出やすいとされ、蒸し時間を延ばして渋みを抑える工夫が広まったと伝わる。静岡県内の大規模な茶産地を中心に定着していったとされ、まろやかで飲みやすい味わいが日常茶として支持を広げた一因ともいわれる。牧之原台地のように霧の少ない日照の強い土地で育つ茶葉ほど、この蒸し時間を延ばす工夫が重宝されてきたと伝わる。

食べに行く前に

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