鍋・汁もの ── 鍋料理
うなぎ豆腐
Unagi Dofu
宍道湖のうなぎと角切りの焼き豆腐を出汁で煮て、京葱やきのこを加えた柳川鍋風の鍋料理。出雲産うなぎが大阪へ運ばれた輸送の歴史とともに伝わってきたとされる。焼き魚ではなく鍋物のため棚を homestyle から hotpot に変更した。
- 発祥: 島根県松江市
- 割下・すき焼き系
- 東京から西へ約610km
島根県松江市
何でできているか
「うなぎ豆腐」は、うなぎと焼き豆腐を出汁でじっくり煮込み、京ねぎや季節のきのこ、春菊などを加えた柳川鍋風の料理で、出雲地方に伝わる冬の味覚となっている。煮込むうちにうなぎの出汁と脂が溶け出し、焼き豆腐にじんわりとしみ込んでいくのが持ち味で、手早くつくれることから家庭料理としても親しまれている。ねぎやきのこの香りが加わり、味に厚みが出る。
どう作るのか
食べやすい大きさに切ったうなぎと角切りにした焼き豆腐を、合わせ出汁で10分ほど煮こむ。うなぎの出汁と脂が出てきたところへ京ねぎや季節のきのこ、春菊などを加えて一緒に炊く。焼き豆腐は斜めに切って表面積を増やすと、うなぎの出汁が染みこみやすくなるという。家庭ではスーパーマーケットなどで売られている市販の蒲焼を使うと手間がかからず、手軽につくれる。
なぜこの形になったのか
宝暦6年(1756年)、松江市・安来市に接する中海で突如うなぎが豊漁になり、地元の商人がこれに目をつけて大阪への輸送を始めたと伝わる。うなぎを詰めたかごを天秤棒で担ぎ、安来港から出雲街道を経て岡山、大阪へと運ぶ輸送団の道は「うなぎ道」とも呼ばれ、今もその面影が残っているという。出雲産うなぎは大阪の食文化にも大きな影響を与えたとされ、こうしてうなぎを食べる文化が地域に根づき、うなぎ豆腐をはじめとするさまざまな料理が生まれていったと伝わる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ島根県
- あご野焼きトビウオ(あご)のすり身を串を使わず焼き上げた出雲地方の野焼き。パリッとした表面と上品な甘みが、島根の定番土産として好まれているという。焼き上げる際に立つ香ばしいにおいも魅力のひとつという。
- アゴの子旨煮初夏にとれる子持ちトビウオの卵、アゴの子を出汁と醤油で炒め煮にした隠岐の酒の肴。粒が大きくねっとりとした食感が特徴で、しょうがを添えると魚卵特有のクセが和らぐという。
- 赤貝がらん蒸し中海でとれるサルボウガイ(赤貝)を殻ごと醤油だしで蒸す出雲地方の料理。別名「赤貝の殻蒸し」。殻を洗う音や「殻」がなまったことが名の由来ともいわれ、正月料理として親しまれてきたという。既存の「akagai」は食材ページで、本品は調理された郷土料理のため新規作成。
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