肉 ── 地鶏
みつせ鶏
Mitsuse-dori
佐賀・福岡県境の山あい三瀬村にちなんで名付けられた銘柄鶏で、フランスで開発された赤鶏の種鶏をひなの時に空輸して自社種鶏場で育てているとされる。約80日間の長期飼育を行うという。
- 発祥: 佐賀県佐賀市
- 東京から西へ約900km
佐賀県佐賀市
何でできているか
フランス血統の赤鶏らしく、脂は控えめで赤身の旨みがはっきりしているとされる。長期飼育により身が締まり、焼いても縮みにくいという。噛むほどに赤鶏らしい濃厚な風味が広がる点も特徴とされる。焼き鳥にすると赤鶏らしいコクのある脂の香りが立ち、身は最後まで縮みにくいとされる。皮はパリッと香ばしく、身は柔らかさとコクを併せ持つとされる。
どう作るのか
佐賀・福岡県境の山あい三瀬村にちなんで名付けられた銘柄鶏で、フランスで開発された赤鶏の種鶏をひなの時に空輸して自社種鶏場で育てているとされる。約80日間の長期飼育を行うという。空輸から一貫飼育まで、自社で完結させる体制が整えられているとされる。海外からひなを空輸するという手間をかけてでも、フランス血統の質を保つことを優先した開発方針だったという。
なぜこの形になったのか
三瀬は佐賀市内でも標高が高く涼しい山あいの集落とされる。ひなを海外から空輸してまで自社で一貫飼育する体制には、涼しい山あいの環境を生かして高品質な鶏を仕立てようとする狙いが表れているといえる。佐賀の焼き鳥文化を支える存在としても知られているという。佐賀は焼き鳥店の多い土地としても知られ、この銘柄鶏がその食文化を支える存在の一つになっているとされる。
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ佐賀県
- あらの姿煮10kgほどにもなるアラ(クエ)を丸ごと大鍋で1日がかりで煮込む。唐津くんちで留守を守る女性たちが客をもてなす「くんち料理」の目玉とされ、戦後、見栄えを競って始まったと伝わる。
- ふなんこぐい昆布で巻いたフナをダイコンなどと大鍋でじっくり煮込み、姿のまま骨まで柔らかく仕上げる。有明海の漁が乏しい冬のたんぱく源として重宝され、鹿島市では恵比寿様への正月の供え物にもなるという。
- ふつもちつきたての餅にゆでたよもぎを練り込み、あんこを包む。全国で桃の節句に菱餅を供えるのに対し、佐賀ではこの「ふつ餅」を供える地域があり、春の訪れを告げるおやつでもあるという。
- 呉豆腐のごま醤油かけ豆乳に葛やでんぷんを加えて固める、有田町に伝わる独特の豆腐。にがりで固める通常の豆腐よりも柔らかくつやがあり、ごま醤油をかけて副菜に、黒蜜やきな粉でスイーツにもなるという。
- 干し柿なます千切りにしたダイコンと干し柿を、酢とゆずの搾り汁、醤油で和える。軒先に渋柿を吊るす「柿のれん」が秋の風物詩となる佐賀市大和町松梅地区で、正月のおせちに添えられるという。
- いかのかけ和えイカと大根、人参をすりごま入りの酢味噌で和える。魚介とダイコンを合わせるこの手の料理は各地にあるが、佐賀では「かけ和え」と呼び、秋祭りには脂ののったサバを使うこともあるという。