惣菜
呉和え
Goae
ゆでてすり潰した大豆「ご」を衣に、野菜やきのこを和える。伯耆地方山間部の豪雪地帯・日南町に伝わり、稲作に不向きな急斜面の畑で貴重なたんぱく源として重宝された大豆を使う、仏事のもてなし料理という。
- 発祥: 鳥取県日南町
- 東京から西へ約590km
鳥取県日南町
何でできているか
「呉和え」は、ゆでた大豆をすり潰した「ご」を衣にして野菜やきのこと和える料理で、西部地域の日南町に伝わる郷土料理となっている。大豆は「畑の肉」といわれるほどたんぱく質やビタミン、ミネラルを豊富に含み、貴重な栄養源として重宝されてきたという。大豆がまだ若い枝豆の時期につくると、緑色が鮮やかな美しい一皿に仕上がる。
どう作るのか
乾燥した大豆を一晩ほど水に漬けてからゆで、すり鉢とすりこぎを使って少し水を加えながらすり潰す。このすり潰したものを「ご」といい、野菜やきのこと和える。「ご」は味噌汁に入れて「呉汁」としても食べられる。塩漬けにしたきのこやこんにゃくを加える家庭もあり、砂糖や味噌、だし汁を加えてすり鉢でよくすり混ぜてから野菜で和えるのが基本のつくり方となっている。
なぜこの形になったのか
日南町は島根県・広島県・岡山県に隣接し、面積の9割を森林が占める伯耆地方山間部の豪雪地帯で、耕作地帯が極めて狭かったとされる。昔は雪が降るまでの短い期間、急斜面の山に火を入れた「焼山」を農耕に使い、草木の灰の養分だけで大根や豆類、そば、菜種などをつくっていたという。中でも大豆は貴重な栄養源として重宝され、仏事の来客をもてなす料理として、また祭りの席でも食べられてきたと伝わる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ鳥取県
- あごちくわ鳥取でトビウオを指す「あご」のすり身を焼き上げるちくわ。表面の硬い焼き皮に包丁を入れると香ばしい音が響き、色濃く仕上がるのが普通のちくわとの違い。産卵期の春から夏が旬の初夏の味覚という。
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