麺 ── 焼きそば
味噌焼きそば
Miso Yakisoba
味噌ベースのたれで味付けする焼きそばの型。にんにくを効かせたものが多く、焼肉店で提供されることが多いという。ソースとは違う発酵の深いこくが特徴で、各地のご当地焼きそばにもこの型を土台にするものがある。
系譜
何でできているか
味噌特有の発酵香とにんにくの強い香りが先に立ち、ソース焼そばよりも肉料理に近い印象になる。中華麺に豚肉やキャベツを合わせることが多く、味噌だれのこくと甘みが具材にしっかりからむ仕上がりだという。脂の多い具材と合わせても、味噌のこくがそれを受け止めてくどくなりにくい。焼き色がつくまでしっかり炒めることで、香ばしさと味噌の風味が重なり合う。
どう作るのか
味噌をベースに砂糖やにんにく、店によっては辛味を加えただれをあらかじめ仕込み、中華麺と具材を炒め合わせながらからめていく。焼肉店では網焼きの締めとして鉄板や網の上で提供されることも多いとされる。味噌の種類や熟成の度合いを変えることで、店ごとに香りの個性が出るという。仕上げに白ごまや刻みねぎを添えて香りに変化をつける店もある。
なぜこの形になったのか
一説によると、味噌だれで肉を焼く食文化が根づいた土地や焼肉店で、その味噌だれを麺にも応用したのがこの型の広まり方だという。ソースという単一の調味料に頼らず、地域や店の味噌文化がそのまま麺の味付けに転用された結果と考えられ、肉料理の締めとして麺を食べる習慣とも結びついている。網の脂を吸った味噌だれをそのまま生かす発想が、この型を支えているとも言える。