麺 ── 焼きそば
塩焼きそば
Shio Yakisoba
ソースを使わず、塩だれや塩のみで味付けする焼きそばの型。ソース焼きそばに対するバリエーションとして各地の店で提供され、レモンや酢でさっぱりと、あるいはバターでこってりと仕立てる店もあるという。
系譜
何でできているか
ソース焼そばのような濃い茶色ではなく、麺と具の色がそのまま透けて見える淡い仕上がりになる。塩だれのすっきりした塩気が先に立ち、豚肉やもやし、キャベツなど具材そのものの甘みや香ばしさを感じやすいのが特徴とされる。後味が軽いため、量を食べても重たくなりにくいという声もある。見た目の淡さから、初めて出会うと焼きそばだと気づかない人もいるという。
どう作るのか
塩、または塩をベースにしただれで下味をつけながら中華麺と具材を炒め合わせる。仕上げにレモンや酢を絞ってさっぱりと食べさせる店、逆にバターを加えてこくを足す店など、ソース焼そばに比べて仕上げの幅が広いとされる。魚介だしを効かせて塩気に奥行きを持たせる店もあるという。塩そのものの種類を変えて、粒の粗さや塩気の質にこだわる店もある。
なぜこの形になったのか
一説によると、濃厚な味のソース焼そばが全国に定着していく中で、それとは違う軽い味わいを求める客に応える形で、塩だれや塩そのもので味付けする店が各地に生まれていったという。ソースという主役に対するバラエティとして育ってきた型といえ、素材の味を前に出したいという発想が根っこにあると考えられる。夏場にさっぱりした一皿を求める客の声が後押しした面もあるとされる。