甘味
柚餅子
Yubeshi
高梁市や矢掛町に伝わる柚子の餅菓子。もち米粉に柚子の皮と水あめを練り込んで仕上げる。江戸期の宿場町で大名にも親しまれたとされ、東北とはことなりくるみではなく柚子を使う。高梁市・矢掛町にまたがる広域のため高梁市を代表点とした。
- 発祥: 岡山県
- 東京から西へ約570km
系譜
柚餅子柚子味噌
何でできているか
蒸したもち米粉に刻んだ柚子の皮と水あめを練り込んだ、携帯食や保存食として発展してきた餅菓子とされる。柔らかな食感の中に柚子の爽やかな香りがふわりと立ち、白味噌や砂糖を加えたものはコクが増す。羊羹を柚子の中に詰めた変わり種もあり、香りと甘みの組み合わせが日本茶によく合う、日常のおやつとされる。砂糖と水あめ、もち米粉、柚子を基本の材料とし、家庭や店によって配合や仕上げの厚みが異なるという。
どう作るのか
蒸したもち粉に細かく刻んだ柚子の皮と水あめを加え、じっくり練りながら煮詰めて仕上げる。さらに白味噌と砂糖を練り込んでコクを足す作り方や、ヘタ付近をくり抜いた柚子の中に羊羹などを詰め込む作り方も伝わっている。形も板状や丸型、結んであるものなどさまざまとされる。煮詰める加減によって硬さが変わり、切り分けやすいしっとりとした仕上がりを目指して火加減を見極める。
なぜこの形になったのか
柚餅子はもともと携帯食や保存食、献上品として全国各地に伝わり、東北や関東ではクルミを使うのに対し、古くから柚子の産地である岡山では柚子を使う形に育ったとされる。江戸時代から宿場町として栄えた高梁や矢掛では、参勤交代で行き交う大名にも親しまれたと伝わる。宿場町の旅人にも重宝される携帯食としての性格が、今も土産物として受け継がれている理由のひとつのようだ。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
同じ岡山県
- あみとだいこんの煮付け瀬戸内で秋の訪れを告げる、小エビのアミをだいこんと醤油や砂糖で煮付けた一皿。脂ののったアミとだいこんの相性がよく、荒天で漁に出られない冬場は塩漬けにして食べ継いだという。
- 手延べ素麺のばち汁浅口市鴨方町で、手延べそうめんをつくる際に端に出る「ばち」を大根や人参と煮た汁物。三味線の撥に形が似ることが名の由来とされ、そうめんよりコシが強く小さな子どもにも食べやすいという。
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