甘味
栃餅
Tochi Mochi
強いえぐみを持つ栃の実をあく抜きし、もち米と一緒に蒸してついた餅。米がほとんどとれなかった山村で縄文時代から食べ継がれてきたと伝わり、独特の渋みが残る素朴な味わいで正月の雑煮用の餅として食べられているという。
- 発祥: 鳥取県
- 東京から西へ約500km
何でできているか
「栃餅」は、強いアクを持つ栃の実のアクを抜いてもち米と合わせてついた餅で、通常の餅より粘りは少なく、独特の渋みとほろ苦さが感じられる素朴な味わいとなっている。栃の実は分厚い殻の中に1個か2個の実が入り、秋になると茶褐色に熟して栗によく似た姿になる。カリウムや銅、マンガン、サポニン、タンニンなどを多く含む栄養価の高い木の実となっている。
どう作るのか
まず栃の実のアク抜きをおこない、強い渋味をしっかり取り除く。これをもち米と一緒に蒸し上げ、ついて丸め、餅に仕上げる。もち米だけの餅に比べると粘りが少なく、栃の実由来の渋みと苦みが残った素朴な味わいになる。小豆汁に入れればおしることしても楽しめる。アク抜きには半月以上の時間と手間のかかる技術が必要とされ、現在ではあらかじめアク抜きされた栃の実を購入してつくる家庭も多いという。
なぜこの形になったのか
米がほとんどとれなかった山村では、栃の実は縄文時代から食べられてきたとされるほど貴重な食べ物の一つだったと伝わる。強いアクをそのまま食べると舌にピリピリとした痛みが走るほどだが、先人の知恵と経験によってアク抜きの技術が編み出され、食べられるようになったという。八頭郡や鳥取市河原町、三朝町などの家庭では、この栃餅を正月の雑煮用の餅として使う習わしが今も受け継がれている。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ鳥取県
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