米・穀物 ── 米の品種
ひとめぼれ
Hitomebore
コシヒカリを親に持つ耐冷性の品種とされ、あっさりとした食味が特徴。1991年の記録的な冷害を機に、宮城県で本格的な育成が進んだとされる。現在では宮城県だけでなく東北・関東など幅広い地域で作付けされているとされる。
系譜
何でできているか
コシヒカリ譲りのしっかりした粘りとうまみを持ちながら、あっさりとした後口があるとされる。柔らかめの炊き上がりで、冷めてもおいしさが保たれるといい、食味の評価は「粘りが強く極良」とされる。粒の厚みは1.9ミリ以上をそろえる品質基準を持つという。炊きたての香りも豊かだといい、粒の一つひとつがふっくらとした印象を与えるとされる。
どう作るのか
1982年に宮城県古川農業試験場でコシヒカリと「初星」を交配し、耐冷性を受け継ぐ品種として育成されたとされる。1987年には「東北143号」の地方系統名を得て、1988年の記録的な冷夏でその耐冷性を確かめたのち、1991年に品種登録されたという。宮城県だけでなく東北各県でも奨励品種に採用され、東日本を代表する品種の一つに数えられているという。
なぜこの形になったのか
1993年の記録的な大冷害で東北の稲作は大きな被害を受けたが、ひとめぼれは耐冷性を発揮して被害を抑え、その経済効果は約250億円相当に及んだとも伝わる。あっさりした食味で人気だったササニシキが冷害に弱く作付けを大きく減らしたのに対し、宮城県は耐冷性を優先したこの品種へ転換を進めたとされ、以後東北・関東の広い地域で作られるようになったという。