米・穀物 ── 米の品種
ヒメノモチ
Himenomochi
餅にしたときの口当たりの良さと、ひび割れしにくさが特徴とされるもち米。熊本県で育成され、九州で広く栽培される流通量の多い品種という。西日本のもち米生産を支える主力品種の一つとされている。
系譜
何でできているか
餅にしたときの口当たりが良く、ひび割れしにくいとされるもち米。旧品種のオトメモチよりも収量性や食味がやや優れるとされ、粘りの強さと扱いやすさを兼ね備えているという。搗くとなめらかで均一な粘りが出るといい、時間が経ってもひび割れにくい扱いやすいもち米とされる。粒はやや小ぶりで、加工のしやすさにもつながっているとされる。
どう作るのか
1962年、旧東北農業試験場が「大系227号」を母、「コガネモチ」を父として交配し育成したとされる。育成地は東北だが、その後は九州、特に熊本県で広く栽培されるようになり、西日本のもち米生産を支える主力品種の一つになったという。育成当初は東北での普及を想定していたとされるが、実際には熊本の気候との相性の良さが評価されたという。
なぜこの形になったのか
寒冷な東北で育成されながら、実際には温暖な九州で主産地を形成したとされる点が特徴という。もち米は搗いたときの粘りとひび割れにくさが重視されるため、加工適性の高さが産地を選ばず広がった理由とされ、熊本県は今も国内有数のもち米産地に数えられているという。近年は熊本県のもち米加工品の原料としても広く使われ、餅菓子業界を支える存在になっているとされる。贈答用の餅菓子にもよく使われているという。