ITADAKI ATLAS

酒 ── 日本酒

樽酒

Taruzake

木製の樽に詰めて、木の香りを移した清酒。祝いの席で樽の蓋を割る「鏡開き」に使われる酒として知られ、杉の香りが酒質に移ることで、通常の清酒とは違う爽やかな風味になるとされる。

何でできているか

木製の樽に詰め、木香をつけた清酒とされる。杉材で作られた樽が使われることが多く、木の成分が酒に溶け出すことで、通常の瓶詰め清酒には無い清々しい香りが加わり、口に含むと森を思わせる爽やかさが鼻に抜けるという。長く樽に置きすぎると木の香りが強く出過ぎるため、詰めてからの時間の見極めが要るとされ、樽の大きさによっても香りの移り方が変わり、小さな樽ほど香りが早くつきやすいとされる。

どう作るのか

搾って火入れをした清酒を、木製の樽に詰めて短期間置き、香りが程よく移った頃合いを見て瓶や別の容器に移し替えて出荷することが多いとされる。祝いの席では、この樽そのものの蓋を木槌で割って開ける「鏡開き」に使われ、振る舞い酒として集まった人に配られることが多いという。式典や落成式などでもよく見られる光景とされ、参加者全員で杯を交わす一体感を演出するという。

なぜこの形になったのか

かつて清酒の輸送や貯蔵には木樽が広く使われており、木の香りが移ること自体は当初副産物だったとも伝わる。やがてこの香りづけそのものが好まれるようになり、独立した清酒の一形態として扱われるようになったとされ、祝いの場を彩る酒として定着していったといい、今でも鏡開きの場面では真っ先に選ばれる酒だとされる。

食べに行く前に

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