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惣菜 ── 町中華

冷やし中華

Hiyashi Chuka

茹でた中華麺を冷水で締め、錦糸卵やハム、きゅうりを彩りよく並べて酢の効いたたれをかける夏の麺。中国の冷たい和え麺「涼拌麺」がヒントとされるが、酢醤油だれで食べる形は日本で独自に育ったという。

系譜

冷やし中華杏仁豆腐

何でできているか

井桁に細く切った具が並ぶ丼は、まず彩りが目に飛び込んでくる。錦糸卵の黄色、ハムやきゅうりの赤と緑、上からかけた醤油と酢のたれが麺にまとわりつくと、喉ごしの良さに酸味が追いかけてくる。中国の涼拌麺が濃厚なごまだれで和えるのに対し、日本の冷やし中華はさっぱりとした酢醤油だれを張るという違いがあるとされる。

どう作るのか

茹でた中華麺を冷水でしっかり締め、生水を使わない工夫として麺を扇いで冷ます型も伝わる。具は細切りにして彩りよく放射状や五色に盛り分け、醤油・酢・砂糖を合わせたたれを別立てで作って仕上げにかける。夏場の食欲を保つため、酸味と彩りを強めに設計する店が多いとされる。麺を締める水の温度や時間の違いも、口当たりの微妙な差を生むという。

なぜこの形になったのか

一説によると、冷房のない時代の中国料理店は油っこく暑苦しいと敬遠されがちで、夏場の売上減が共通の悩みだったという。ある店は栄養バランスと酸味で食欲を保つ工夫として、別の店はそば屋の冷たい麺にヒントを得て、それぞれ独自に冷たい中華麺を考案したと伝わる。どちらの土地でも、暑さへの実用的な答えとして育った点は共通しているとされる。

食べに行く前に

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この土地の食材と料理

本場

  • 宮城県 仙台市青葉区 本場

    老舗中国料理店「龍亭」の創業者・四倉義雄が1937年(昭和12年)、中華料理店に共通する夏場の売上減という課題に応えて、栄養バランスと酸味で食欲を保つ「涼拌麺」を開発したと自ら伝えており、今も元祖を名乗る。

  • 東京都 千代田区 本場

    神田神保町「揚子江菜館」の二代目主人が1933年(昭和8年)、近所の蕎麦屋の冷たい蕎麦に着想を得て200回以上試作を重ね、富士山と四季をかたどった彩りの「五色涼拌麺」を完成させたと伝わる。

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