惣菜 ── ご飯のお供
岩のり
Iwanori
岩場に自生する天然の海苔で、養殖海苔より肉厚で磯の香りが強いとされる。十六島海苔や城崎海苔など地域ごとに呼び名の異なる型が伝わっている、希少価値の高い海藻という。
系譜
岩のりノリ
何でできているか
岩場に自生する天然の海苔とその加工品を指すのが岩のりである。養殖海苔に比べて厚みがあり、素朴な仕上がりで、食感はやや硬く磯の香りが強いとされる。吸い物や味噌汁の具にするほか、洗ってそのまま乾かした素干し海苔として食べられることもあるという。養殖海苔に比べて生産量が少なく、近年は希少価値のある商品として見直されているとされる。
どう作るのか
海面上に岩が現れる干潮時を狙って採取される。湿ったまま生海苔として摘み取る方法と、日干しになって岩に張り付いたところを削ぎ取る「ハギノリ」の方法があるとされる。採った海苔は板や簀の子に打ち付けて広げ、乾燥させて板海苔に加工するが、地域ごとに大きさや厚みが異なるという。波打ち際での採取は足元が滑りやすく、危険を伴う作業ともされる。
なぜこの形になったのか
海苔の養殖技術が広まる以前は、生産・消費される海苔はすべて今でいう岩のりだったとされ、養殖海苔が普及して初めて「岩のり」という呼び分けが生まれたと考えられている。島根県出雲市の十六島海苔は古代から続く産地として知られ、兵庫県豊岡市の城崎海苔も城崎温泉の土産として江戸時代から知られてきたという。採取の権利が村の入会地として管理されてきた土地も少なくないとされる。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
名産地
- 島根県 出雲市(十六島) 名産地
十六島海苔は古代から続く岩のりの代表的産地とされ、12月から翌年2月にかけて滑り止めの地下足袋を履いた採り手が岩場から手作業で剥ぎ取るという。
- 兵庫県 豊岡市(城崎) 名産地
城崎海苔は城崎温泉の土産物として江戸時代から知られてきたとされる岩のりの産地という。