ITADAKI ATLAS

ごはんもの ── 丼物

いくら丼

Ikura-don

醤油漬けにしたいくらをたっぷりと飯にのせた丼。いくらという呼び名は明治期にロシア語から伝わったとされ、大正時代から北海道を中心に日本各地で広く食べられるようになったとされる。

何でできているか

つやつやと輝くいくらを、惜しみなく飯の上に盛る。箸を入れるとぷちりと膜が弾け、中から濃厚な旨みと塩気を含んだ脂がとろりと流れ出す。粒同士がこすれ合う軽い音も、この丼を食べる楽しみの一つとされる。赤い粒が飯を覆い尽くす見た目は、それだけでごちそう感を伝え、口に含むたびに違う粒が弾ける感覚も味わえ、飯との対比がいっそう際立つ。

どう作るのか

生筋子を塩水でほぐしてバラ子にし、酒と醤油を合わせた漬け汁に一晩ほど漬け込んで、いくらの醤油漬けを作る。家庭によっては出汁を加えて味をまろやかにすることもあるとされる。これを温かい飯にたっぷりとのせ、好みで刻み海苔を添えて食べるのが定番で、手巻き寿司の具材や酒の肴として使う家庭も多いといわれている。

なぜこの形になったのか

いくらという呼び名自体、明治時代にロシア語から伝わったとされ、日露戦争の捕虜を通じた説や北洋漁業でのロシアとの交流を通じた説など複数の由来が伝わる。大正時代から日本で広く食べられるようになったとされ、鮭の漁場である北海道で、水揚げされたばかりの筋子を無駄なく使う工夫として丼の形が定着したとみられ、今では贈答品としても選ばれる北海道の特産品として広く知られており、家庭の食卓にも季節の楽しみとして根づいている。

食べに行く前に

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